GASA*のその高いプロダクトは言うまでもない。
自身でファブリックのデザインから手掛け、布地を作る。
毎シーズン興味を引くテーマから生まれる洋服たちを
スタイリングするのも、デザイナー五十嵐さんだ。
目を向けると引き込まれそうなその世界は、
驚きと美しさに満ち溢れ、ファッションの重要性を教えてくれる。
一貫した「イズム」とも呼べる感性の中に、
毎回違う表情を見え隠れさせるGASA*というブランドは、
我々にとって、とてもセレクトのしがいのあるものである。
アナベルのスタイルの中に、どう取り入れるか?
もちろん、これだけ力(ちから)のあるブランドは、
そのイメージの中に、我々のほうがどう寄り添っていくかの
ほうが重要だったりもする。
それがまた楽しい。
洋服好きのサガなのか、着たい洋服に合わせたくなる。
GASA*もそう思わせる洋服なのだ。
GASA*
Glimmer of Light ”かすかな光”
キャミワンピース ¥68,000+tax
昼夜織と呼ばれる2重構造の刺繍生地は、
フランスのドエリー刺繍からインスパイアされた。
切り替えは、断ち切りのデザインに。
背面で交差したサスペンダー仕様のデザインで、
サイドから大きく後ろまで続く大きなポケットは、
中心のヒモによるシャーリングも手伝って、
まるで白鳥のよう。。
とても愛らしい後ろ姿。(洋服が)
天然の真珠で染めた、パール染め。
パールグレーに少しミントが入ったような、
美しくクールな色。
今、アナベルにはないのだけど、、
ダウンジャケットを着せたくなるワンピースです。
GASA*
Glimmer of light ”かすかな光”
テーラーコート ¥89,000+tax
ウェストラインからきれいに広がるそのシルエットは、
地上に舞い降りた美しい白鳥のよう。(洋服が)
裾のきれいなカッティングは、
どの角度から見ても美しいと感じるデザインだ。
『Swan Lake』
湖水に浮かぶその姿は、白い白い雪のよう
触れると壊れてしまうのでないだろうか。。
月の夜の出来事。
GASA* 2017AW シーズンテーマより
フランスアンティークのドエリー刺繍に負けず、
アンティークとなる日が来るのでしょう。
GASA* のプロダクトは、モノつくりでの興味や好奇心、
ファッションとしての憧れや驚きや高揚感、
その両方を23年以上にもわたり貫き通してきたことで
感じられる、やはり凄味がある。
セレクトのしがいのあるブランドだ。
バイヤー冥利に尽きる。