お気に入りの花器に、華を生ける。
それだけなのに、いつもと景色が変わる。
景色だけではない、なんだか心躍る気分で、
そちらに目を運ぶのが楽しくて仕方がない。
洋服も、こんな風に日常に溶け込める存在であれば。
いつもいつもそれを思う。
だから、GASA* を着て、うかれる妻を見ていると、
正しい洋服とのやり取りを見ているようでうれしくもある。
今シーズンのGASA*は、強く心を揺さぶるものが多かった。。
GASA*
A flower garden~花の庭園~
emerald green
Gathered Dress ¥64,000+tax
素材はもちろん、GASA*のオリジナル。
縮絨をかけた、コットンウール素材をベースに、
ジャカードを駆使して、まさに庭園のような、
シックな華の装いである。
フロントには、ボタンの下あたりの切り替えで、
タックを刻み、ふくらみを出す。
少し長めの袖丈も、GASA*ならではの
独特の大人の女性らしさを醸すのです。
dark chacoal
縮絨をかけることで生まれる、
独特のシボ感や、ウールのカリッとした質感が、
上質さと、豊かな表情を作り出す。
よくよく見ると、どちらの色も、色の隙間から
生成りがチラチラと覗き、奥行きを感じさせる。
生地が好きな人にとって、GASA*のお洋服は、
全てが作品を纏うような心持である。
背面には、きれいに弧を描くギャザーが施され、
裾に至るまで、美しいドレープを演出する。
妻にとっても日常着ではないが、
週に2日ほど、GASA*の日がある。
その日は、いつもの1.5倍ほど全体的にうかれている。
こんな素敵なワンピースを着た日には、
それは浮かれたほうが正しいのだろう。
着ない僕も、そんな気がしてしまう。
ふんわりとしたWOOL感は全くなく、
カリッとした打ち込みのある素材感は、
高級なシルクの生地を丈夫にしたような感触だ。
飽きの来ないギャザーのAラインシルエット。
年を重ねても長く付き合いたい洋服だ。
上からは、同じくGASA*のとても素敵な
ロングジャケットカーディガン。
FACTORY のヤクのスヌードを垂らして、
防寒を兼ねて、アクセントに。
透明感とぬくもりのあるカラーコーディネート。
dark chacoal というだけあり、
ブラックの強さは感じない。
裏地はないが、透け感は全くない。
綿の別布で、ネック裏部分にのみ、補強布が入る。
袖のちょっとしたふくらみも可愛らしい。
上から同じくGASA*のリネンのローブコートを。
リネンは、冬用の麻。シャリっとした心地よさと、
ふんわりとしたぬくもりがある。
その上から、「JEUJYEI(ジュージェイ)」の
レース編みスヌードを足す。
こちらは我々夫婦の私物ですが、
今月21日(火)から開催する、「JEUJYEI の巻物展」では、
これ以外の素敵な品々を一斉にお披露目いたします。
annabelleに似合いそうな、シックな色合いを
製作していただいております。
巻物をお探しの方は、ぜひ。
A flower garden~花の庭園~
『Swan Lake』
湖水に浮かぶその姿は、白い白い雪のよう
触れると壊れてしまうのではないだろうか。。
月の夜の出来事。
GASA*2017AW season themeより