先日、革鞣し工場に赴いた際、
僕は妻と一緒に最寄りの駅からとぼとぼと歩いていた。
まっすぐと伸びる荒川の土手を望みながら、
遠くのほうで、古い大きなランドクルーザーから、
女性が下りてきた。
sono を手掛ける園田さんだ。
近づくと、ゴーシュのワイドパンツに、
GASA*のロングジャケットカーディガンという、素敵な装いだ。
お世辞にもきれいとは言えない、革の鞣し工場で、
革を両手でバッと広げて軽快にチェックするその姿は、
装いもあって、とてもかっこよかった。
あんな風にこの洋服が着られたなら。。
GASA*
”ほころび” ロングジャケットカーディガン
ライトグレー ¥48,000+tax
前身頃は、コットンウールのフランネル。
それ以外は、ウールのニットで切り替えたデザインです。
大きく特徴的なボタンは、
共布のくるみボタン。
長い袖口のリブは、着てみると
ハンドウォーマーのようで、可愛らしい。
ダークチャコール
真っ黒ではない。
前身頃と袖の切り替え部分。
ウェストラインから裾にかけて、
少しフレアラインのデザインだ。
そのシルエットこそが、おしゃれ着としての
貫禄を感じさせる、決定的なデザインのように思う。
ネック部分は、背面からつながって、ニットのリブ編みです。
ちょうどこの辺りが、着用すると少し浮くデザインなのです。
わずかに和服のような空気を漂わせる、粋なデザインです。
背面のニット部分には、
デザインで、小さな穴の連続が。
可愛らしく、美しい。
ワンピースに合わせれば、
本格的なコートを着る前の
ロングジャケットのような、カーディガン。
冬を前に、ライトグレーのフランネルが、
明るくも優しいぬくもりを感じさせる。
巻物があれば、年内はコート代わりにもなるのかな。
上からそのまま、オーバーコートも着られるし。
ネック周りで楽しめる。
真冬の前のちょっと楽しい季節。
ダークチャコールは、赤いスカートに合わせて、
個性的にもシックにまとめてみる。
巻物で遊ぶ。
いきなり冬に飛ぶにはもったいない。
じりじりと、焦らず、冬ににじり寄るように、
日々のオシャレを楽しもう。
どうしようもなく素敵なGASA*の洋服を眺めながら、
撫でてしまおうかと思うのです。