いざなわれる服が、モード服の定義であるならば、
きっとゴーシュは、モード服なのかもしれない。」
2年前、雑誌「nid」の連載でゴーシュを
ご紹介した際に書いた一文。。
今シーズン、展示会でこのパンツを見た時、
ゴーシュというブランドの実力を再確認するとともに、
あらためて、先の一文を思い起こした。
製作過程を覗き込みたいパンツです。
ゴーーシュ
トロピカルウール変形パンツ
ライトグレー ¥28,000(税抜)
※こちらはブラックと2色展開でしたが、
ブラックは、完売いたしました。
通常は、夏用の紳士用スーツなどに使われる
ことが多い、ウール100%のトロピカル。
肌触りはサラサラで、夏も快適です。
裏地は、春夏用のキュプラが付いています。
「ふくらみを出したかった。」
そう、何度も言っていた。
パンツの裾はダブルだが、端2点留めで、
プレスがほとんどあてられていない。
後ろはフラップ付きのポケットが一つ。
そして、このパンツ、、
畳むとこうなります。
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・・・・・・
春の雨上がり、
花粉症に悩む妻に着てもらいます。
今シーズン、ゴーシュの差し色は
グリーンとレッド。
ドレープ感たっぷりの
タイトスカートを履いているかのような、、
なんとも不思議でかっこいいシルエット。
これは、もはやカジュアル服ではない。
シンプルなコレクションの中に、たまにある、
ゴーシュのお二人のおそらくは、
衝動的なアイディアからのデザイン。
一つのアイディアを商品として出すのに、
一年以上かける場合もあるそうだ。
決めすぎていないトロピカルは、
コットンシャツでカジュアルなスタイリングでもサマになる。
まっすぐ立つと、足の間は完全に
見えず、、、かっこいいスカートみたい。
足を自然に広げてもらうと、、、
このくらい広げてもまだ見えない。
でも、、後ろから見ると、
すごくきれいなシルエットのパンツに見える。
どの角度から見てもかっこいいのが、
このパンツの一番の特徴なのかもしれません。
シンプルに普遍性を追求した一面。
衝動的にデザインされたモードな一面。
一見、相反するようなそれぞれが織りなす、
ゴーーシュ独特の世界観をぜひ。