2023年1月28日土曜日

春のレイヤー

フード付きのアウターで、軽くて持ち運びがラフにできて、

となると、一番に探し始めるのはやっぱりアウトドアブランドでしょう。

僕も必要に応じてアウトドアブランドのアウターを着ることはあります。

しかしこの前、自転車で出かけた際にポケットに穴が空いていることに

気がついた。。鍵を入れたらチャリーンって落ちてきた。

もう20年くらい愛用してきた某ブランドのアウターは、薄くて軽いのに

信じられないほど雨風を通さないため、本当に極寒なところに行く際や、

真冬に自転車に乗る時なんかはそれに頼っていた。

「限界かな?」と思って久しぶりにそのブランドのサイトを見てびっくり。

お値段高すぎる。20年ぶりだから仕方ないけど。

僕の持っているものと同等のものを買おうと思うと15万円以上する。

確かに20年前でも8万円以上は出した気がする。

買い換えるのをやめて、右のポケットを閉鎖することにした。

今日は、そんなハードユースなアウターではありませんが、カバンに入れて

持ち歩いたり、ちょっと出かけるのに気軽に羽織って色々なスタイルで

楽しめそうな春のフーディーコートをご紹介しようと思います。
















FIRMUM
フードコート
¥34,100(税込)

こういったアウトドアっぽさやワークっぽさをいい塩梅に残した

上質なアウターは、実はそうたくさんはないのかもしれません。

アウトドアものはもれなく「マーク」が付いてくるし、基本的には

スペックで競争しているようなところがあるので、機能系の宣伝も

どこかに入ったりする。ミリタリーものはその点レディースのファッションにも

取り入れやすいのかもしれませんが、秋冬は充実しているけど春物で

軽さのあるものとなるとちょっと見当たらない。












しかもファッションブランドでないとありえないようなシルエットや

サイジングが面白い。いわゆるポンチョのような極端な袖付けです。












ちょっと出かける際に着る洋服は、ポケットが重要です。

財布も入れたいし、買ったペットボトルも入れたりするし、

鍵とかスマホも入れてしまいたい。

このポケットは大丈夫。底マチも小さくあって感じがいい。

深底で落とす心配もない。












そんなポケットの内側にアジャスターが付いていて、ウェストを

適度に絞ることができる。






























両ポケットに付いていて、ギュッと絞って後ろにならしていく感じの

クラシックな使用感です。












作業着などには必ず付いている背面のアクションプリーツが

施されていて、動きやすさも考えられているようです。












着用した際に視覚的に重要なポイントになるのがスリットでしょう。

横から見たときや、もっと温かくなった4月、5月あたりに着るとなると、

このスリットによる視覚的な軽やかさが嬉しくなる。












フードはとてもコンパクトで立体的なものが付いています。












そして重要なポイントはこちらのフロントボタンの仕様です。

ジップ&スナップがほとんどなのではないかと思いますが、

FIRMUMのこちらは、ボタンの中でもデニムで使用される

ドーナツボタンを採用しています。開けて羽織った際や

トップを外して襟が帰った際には目立つポイントとして素敵です。






























色はグレー、ブラック、ミントグリーンの3色です。












ブラックはご想像通り、とても使いやすい色だということは間違いありません。












春なのに印象が重いのでは?

という考えもありますが、そんなこともありません。

襟元からチラッと白いシャツやTシャツが覗いただけで

軽やかさは生まれますし、爽やかです。












実際に着ることが増える4月や5月になれば、前を開けても寒くない

季節ですから、インナーが見える。

他で軽やかさはいくらでも出せますので、ブラックの重さだけで

決めるのももったいない。





















ブラックには、カッコよさがありますから。












そして今シーズンも目に付くグリーン系。

NO CONTROL AIRやFIRMUMではとりわけミントグリーンを

推しているように感じましたし、モノトーンの間にあってかっこいい

色だと思いました。












ベージュのパンツに合わせてちょっと大人っぽさを意識して、

パンプスにホワイトソックスとレザーバッグ。












ミントグリーンはホワイトやブラック、ライトグレーなど

意外に合わせやすい差し色だと思います。












明るいトーンでまとめれば、想像通りの爽やかさ。












パンツはライトグレー、バッグはキナリです。

フーディにはボーダーが似合いますね。












どの色より春をアピールできる綺麗なミントグリーンは、

春の日差しがよく似合いますよ。












その中間?とも言えるのがグレーなのかもしれませんね。

中間には中間の良さがある反面、物足りなさを感じてしまう

人もいらっしゃるかもしれません。












そうならないように、ご紹介ではワンピースを合わせてみました。

もちろんベーシックなパンツスタイルにも素敵ですが、落ち着きすぎる

側面も併せ持つグレーですので、スタイリングで遊んでみるのも良いと思います。











実はチラッと見えるのは白いチノパンです。このフーディは3月後半

あたりから、重ね着をして上手に使い始めてもらいたいな、、と想像しています。

もちろん、冬のコートの下に合わせてうまくレイヤー出来ちゃう人には

言うまでもないのですが、インナーにレイヤーを作ることで、少々寒さの

残る3月下旬辺りから、十分にアウターとして着ていただけるかと思います。












今回の写真では春のボーダーをジャンパースカートに重ねた

ものですが、ジャンパースカートにカシミアやハイゲージの

メリノウールなどを重ねてもかっこいいと思います。

気温によってメリノのタートルやストールを上手に使っていけば、

無理なく春らしく着ていただけます。

このフーディをインナーに、冬のコートをレイヤー出来ちゃう人は、

もう着れてしまいますね。メンズワークな着こなしが得意な人は

ぜひトライして欲しいと思います。


乾燥した寒さの残る季節に着る場合には、静電気がかなり生じます。

防水も兼ねて、防水スプレーをかけることで、静電気防止にもなり、

快適に着ていただけます。寒い時期から着たい人にはおすすめです。