「お願いだから、わたしにジャケットを着せないで!」
そんな妻の願いを無視しても良いのだが、
無視できないほど似合わないという現実がそこにあった。
ところが、先日の撮影で、おそらく本人も、
「あれ??」という顔をしていた。
「ちょっと!似合ってるんじゃないの?」(妻)
いくつかの理由が考えられる。
6年間、むりやり洋服業界の仕事を手伝わされる羽目になり、
いろいろな洋服を着てきた結果、少しだけ妻がおしゃれになった。
ジャケットの似合う年頃になった。(40歳)
僕のスタイリングが良かった。
そして、最も大きな理由は、、、
ゴーシュのジャケットが素晴らしいから。
ゴーシュ
シルクリネンジャケット ¥45,000+tax
ブラック
相変わらず、迫力のある袖付け。
素晴らしジャケットです。
たて糸がリネン100%、ヨコ糸がシルクリネンの混紡糸。
タンブラー加工で柔らかく仕上げた生地は、
表面にぽつぽつと細やかな凹凸感を持ち、
単なる高級素材とは一線を画した雰囲気を漂わせる。
背面の肩口からタテにダーツが入る。
とてもコンパクトだが、とてつもなく着心地がいい。
ポケットは、サイドに施される。
ちなみに、こちらの写真のグレーは、
残念ですが完売してしまいました。
ブラックをお勧めいたします。
ボトムスには、今シーズン妻も購入して
履きまくっているHARVESTY のサーカスパンツ。
少しロールアップして履いています。(次回は3末入荷)
とてもコンシャスなジャケットなのですが、
それを感じさせない見た目と着心地。
よほど立体的に考えつくされたデザインなのでしょう。
素材はいかにも高級そうなのに、
同時に思うことがある。。
「着倒したいと思わせる武骨さ」を持ち合わせている。
ARTEPOVERA のワイドバギーパンツに
あわせてみる。
パンツは麻の綾織物だが、しっかりした感覚の
素材であることもあり、このジャケットとの相性は抜群だ。
雰囲気のあるキレイ目な装いです。
40歳を迎えた今、今後を預けられる洋服は、
きっと今までよりも幅は狭くなるでしょう。
好みも凝縮しているし、体系にも変化が出る。
素材も良いモノでないと満足しないようになってくる。
我々もそういうお客様を満足させられるような
バイイングと店づくりをしていかなくてはならない。
実は今日で、ちょうど6周年。
西荻窪のpoefu 柿本さんにかなりの影響を受け、
迷惑なくらいたびたび、創業計画書をもって訪れた日が懐かしい。
アナベルに初めてご来店されたお客様が、
先日の展示で朝一番にお友達と駆けつけてくれた。
こんなに嬉しいことはない。
オープンした日の妻とのやりとりを楽しそうに話している。
(妻がお客様の買い物袋を捨てようとした)
遠くにお引越ししてしまったお客様も、
2時間以上かけて展示に来てくれた。
この6年間は、きっと小学生だったのかもしれません。
好きなものが次から次へと現れて、
たくさんの素敵なお客様との出会いがあって、
たくさんの作り手の人たちと関わり初め、
ようやく何か形らしきものが見え始めた。
そして、これからは中学生になるのかな。
せっかく培ったものを大切に、
新しい出会いを大切に、
決して流されないように、、、
八方塞がりと大殺界の7年目を過ごしたい。
「学校の勉強も大切だけどさ、人は人と
関わりあうこと以外で成長できないよね。」
妻は、4年に一度くらいとてもいい言葉を残す。
これからもアナベルをよろしくお願いいたします。