「ハイスタ」、「ハリラン」、「オクラ」。
我々と同年代のファッション好きならすぐわかる。
ハイスタ=HIGH!STANDARD
ハリラン=HOLLYWOOD RANCHMARKET
オクラ=OKURA
私もさんざんお買い物をしたお店である。
中でも、ハリランにおいては、1972年に代官山に
1号店をオープンしている。
そして、驚くことに全く同じ場所に、今もあり続ける。
当然、オープンした当初は代官山などまさに山だったに違いない。
今でこそ、おしゃれな街並みだが、当時は何もなかったのだ。
だから彼らは、日本のファッション文化をけん引してきた
ばかりか、「代官山」という街の文化形成もけん引してきたのだ。
当時から変わりない、彼らの作り出す洋服を
今、自身のお店で紹介できることを嬉しく思います。
Blue Blue Japan
インディゴニットロングカーディガン
¥23,000+tax
インディゴや藍染は、彼らの代名詞ともいえる。
もともとは、アメリカのデニムカジュアルをベースに、
独自のファッションスタイルを築き上げてきた。
経年変化というものを教えてくれたブランドでもある。
昔履いていたハリランのジーンズは、ワンウォッシュで買って、
擦り切れるまで履いた。
デニムにバンダナを差すことを覚えたのもハリランだ。
きっとこれもいい色落ちをすることでしょう。
着てしまうと見えないが、
フロントにはボタンが一つ。
袖はこんな形。
着た時に、女性らしいふくらみを感じさせる。
編みかえも印象的です。
色落ち具合に変化が出て、長く着ることの楽しさを
教えてくれるはず。
サーカスキュロットに合わせて。
パンツにはもちろんだが、ワンピースやスカートにも
似合いそうです。
そして、トップスから編みかえられた、ほとんどの部分が
メッシュになり、涼し気な透け感があるのも良いところ。
1972年にオープンした彼らのお店は、いつ前を通っても
人がひっきりなしに入っている。
聞くと、どうやら3世代にわたって通っているお客様もいるようだ。
お店としては、理想の形ではないだろうか。
そんな彼らのオリジナルブランドには、「デザイナー」という人が
存在しない。
そう、、楽しそうにみんなで今も作っている。
展示会などは、さながらお祭りのようでもある。
それぞれのブランドを任されたチームが、
みんなでブランドを担ぎ上げ、ワッショイ、ワッショイやっている。
そんな状況で生まれる洋服が、つまらないはずがない。
なんだかファッションというものの普遍性を
示されている気にもなる。
これからもいくつかご紹介が続きます。