2017年5月6日土曜日
まるやまあさみ 個展 ~働くひとたち~
軽快でいて、どこか懐かしさを感じる。
ひとが好きで、ひとを描き続けたその作品からは、
息使いが聞こえてきそう。
4月某日、刺繍アーティスト、まるやまあさみさんとともに、
足利のFACTORY の工場を訪ねた。
まるやまさんの作品を初めて目にしてからもうすぐ1年が経つ。
その時の衝撃はすさまじく、どのような形にせよ、
annabelle でいつか紹介したいと思っていた。
ご本人ともお話を重ね、いろいろな取り組みを模索した。
そこで、人を描くのが得意なまるやまさんと、FACTORY の
工場を訪れ、見学させていただきながら、作品のモチーフとして
使わせていただくことにした。
まるやまさんの作品を通して、
少しではあるが、洋服を作るまでに携わる、
働く人たちも紹介できたらと思う。
染色(製品染)
染色(先染め)
染料の調合
脱水
乾燥
先染め乾燥機
社長がドライフルーツを作ろうとしたため、
社員みんなで止めたという、有能な乾燥機。
事故も多い、危険な現場。
メンテナンスも大切な仕事。
裁断場
FACTORY の裁断は、曲がらないように細心の注意をはらい、
ヨコ糸を抜いて、整える。丁寧な仕事です。
ミシン場
仕上げ
日本が世界に誇るホールガーメントの編機。
もちろん、島精機製作所の機械。
リンキング作業
想像を絶する細かい作業に唖然としました。。
こちらは、撚糸小屋。
ゆっくりと、淡々と、からからと音をたてて、
オリジナルの糸を撚糸しています。
染め上がり
ほとんどすべての工程が見られるFACTORY の工場はすごい。
まるやまさんが、今回ここから、どんな場面を切り取るのか?
我々も楽しみで仕方ない。
ご自身で、「畳ステッチ」と呼ぶ、独特の凹凸感あるステッチは、
実際に目で見るほうが何倍もいい。
洋服が出来上がるまでに働くいろいろな職人さんに
スポットをあてて、まるやまさんの過去の作品とともに、
紹介します。
『まるやまあさみ個展 ~働くひとたち~』
場所:annabelle 店内
会期:5月18日(木)~23日(火) 11:00~20:00
まるやまあさみ
1987年生まれ
セツ・モードセミナー卒
2010年より、刺繍アーティストとして活動
イラストレーションザ・チョイス 第187回 皆川明氏審査 準入選
湯山 玲子著 「喝!迷える女子の人生相談」 の挿絵を担当
文藝春秋‐ SPECIAL‐ の表紙絵を2度にわたり担当
REGAL フリーペーパーの2016年春号の表紙を担当
MACKINTOSH PHILOSOPHY のTシャツ、バッグ刺繍を手掛ける
※ ご本人は、できる限り在店するとのこと。
また、今回展示する作品は、すべて販売も可能です。
ぜひ、この機会にご覧ください。
<大切なお知らせ>
明日、5月7日(日)は、13:00オープンとなります。
ご来店の際は、お気を付けください。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
annabelle