Honnete(オネット)の存在は、某大手セレクトショップの店頭でチラチラと
目にはしていましたが、ちゃんとしっかりと見て知ったのは、11年前、
西荻窪のpoefuに並んでいるのを見た時でした。2011年の春でした。
前職でバイヤーと営業という関係で何年もお仕事をしてきたpoefuの柿本さんが
なぜか東京でお店を始めたことをきっかけに、そして自身も独立を考えていた
タイミングでもあったことから、迷惑なほどの頻度でpoefuを訪れていました。
それは前職で働いていた頃から本当に斬新な思考を持った柿本さんへの憧れも
あり、そしてそんな柿本さんが作った店内の空気を吸っているだけで
自分にもお店ができそうな錯覚が起こったからでした。
その時に、僕が興味を持って手に取ったHonneteの白いコットンのブラウスを
柿本さんの言葉であらためて紹介してもらった時、自分のお店にもHonneteが
必要だと感じました。快くブランドのキーパーソンを紹介してくれて、、、
今、アナベルでは11年目のHonnete姉妹伴を迎えました。
製品染のリネン別注シリーズを開始してなんと10年目となります。
毎回、頭と感覚を研ぎ澄まして「良い色を!」と思って取り組みますが、
さすがに10年以上続けていると「まだ何か新鮮な色はあるのか?」という
弱気も生まれます。そんな10年目のHonnete姉妹伴アイリッシュリネンは、
自分たちでも想像しなかったほどの素敵な新色が4つもできました。
左から、、Iron navy(アイアンネイビー)、Viridian(ビリジアン)、
Clear green(クリアグリーン)、Rock salt(ロックソルト)、
Antique greige(アンティークグレージュ)の全5色展開です。
今日は、10年連続で不動の一番人気であり、唯一何も変わらずに
10年販売を続けているギャザーワンピースのご紹介です。
まずはアンティークグレージュ。
アンティークと名付けた通り、経年で生じる布地の変化に憧れ、
そして想像したオフホワイトのようなライトグレイッシュなベージュです。
クラシックな装いに今を見出そうとする僕らのスタイルに
合わないはずがない素敵な色ができました。
半分はワンピースとして、半分は今と同じパンツに合わせたスタイルで
提案していました。当時はレギンスを穿いてワンピースで、という
方が大多数で、パンツに合わせて着る方のほうが少なかった中、
パンツに合わせたスタイリングを中心に提案し続けていました。
カジュアルでクラシカルなデザインは、日常のおしゃれを支える
夏の定番となる宿命だったのかもしれません。
こちらは届いてから最も驚きのあった色でした。自分たちで作っておきながら
変な話ですが、染色のサンプルデータは、同じアイリッシュリネンの小さな
布地を用いて行いますので、大きな面積で見たときに印象が多少違うことも
しばしばです。このクリアグリーンは、前年まで扱っていたリーフグリーンに
印象を引っ張られたせいもあってか、、その違いに驚きました。
その証拠に、ご来店いただいているお客様は、皆さん「ライトブルー」と
おっしゃいます。
ワイドバルーンパンツのキナリに合わせて。
あえて大きなカゴバッグを持って相乗効果のあるスタイリングを。
家で使っている岩塩を眺めていて、透明感と落ち着きのある
良いピンクだな、、と思って作り始めた色でした。
サーモンピンクより赤みが勝り、柿渋のような渋みもあるけど
明るさが際立つ。とても扱いやすい新しいピンク系ができました。
FIRMUMのアッシュホワイトの裾ゴムカーゴパンンツに合わせて、
襟元と足元にブラックを散りばめています。