2018年2月10日土曜日

試行錯誤

「いろいろ試行錯誤して、何日も、もしくは何年も

かけて試してみたのだけど、結局初めの地点に戻るということは

すごく多いんです。」

彼らは、その一見遠回りのようにも見える

思考の連続が、無駄に見えて必要だという。

それは、他の物事に置き換えても当てはまる、

一つの真理なのかもしれません。

長く続けていると、慣れてきてしまう。

新しい物事を生み出す人にとっては危険なことかもしれません。

そして、そんな話を聞いていると、

だから彼らは、ブランド名を「ゴーシュ」としたのかな?

そんな推測を楽しんでしまったりもするのです。

ずっと不器用でいることが、長年続けていく上では、

大きな武器になるのかもしれません。





















ゴーシュ

バーズアイデニムルーマニアパンツ

¥27,000+tax

ルーマニアの民族調パンツを縮小したデザインで、

前からはすっきり見え、後ろにちょっとした

アクセントが見られるのが特徴です。















ヒップサイドは大きな切り替えが施され、

いわゆるサルエルパンツのようなデザインですが、

切り替えを下に落とさず、ズボンの足の部分に

一体化してすっきる見えるようになっているのが特徴です。

おしりは少しふくらみが出るけど、サルエルのように、

下に大きく垂れ下がるようなことにはならない。





















畳むとこの通り、ヒップが出っ張ります。





















サイドシームがないので、ポケットは

切込みで施されます。





















素材は、たて糸がインディゴ糸。

よこ糸がブラック糸のドビー織で、

織上がりの表情が鳥の目に似ていることから、

バーズアイデニムと呼ばれています。

タテがインディゴですので、通常のジーンズと

似たような経年での色落ちが楽しみです。

製品で、バイオ洗い加工を施しておりますので、

多少の色落ちと、当たり感がすでに出ています。

履き始めて、強い移染はないかと思いますが、

水濡れや汗をかいた状態では起こりますので、

買った初年度はまめに洗濯して、色落ちを

安定させると、次シーズンからは気にならなくなると思います。

初年度は、白物への移染に気を付けてください。





















前から見ると、すっきりとした

少しゆとりのあるテーパーシルエット。















後ろはこのように、少し布地が余ったような感覚で、

ふくらみを帯びて、股下に逃げるような雰囲気です。

もちろん、生地に張りが残っていますので、

馴染むとふくらみは少なくなってきます。





















民族パンツを縮小するだけでは、

こんなにきれいで、かつ面白みのあるパンツは

出来上がらないと思いますので、徹底した彼らの

試行錯誤があったに違いありません。





















少し動いてみても、前から見たぶんには、

マチ布がチラッと垣間見える、きれいなシルエット。















色は、ブリーチデニムで、ライトブルーもございましたが、

アナベルでは、経年の色落ちも楽しめる、

こちらのネイビーだけをセレクトしています。















おしりのあたりが特徴であるにも関わらず、

このスタイリングではそれがいまいち伝わらない。。。

ということに、今更ながら気がついて、反省しています。















こちらがゴーシュのカタログ写真。

わかりづらいかな?

そのうち、別なスタイリングでも見せていこうとは思います。

ゴーシュの新作パンツから、

彼らの不器用だとも感じられる、

遠回りな試行錯誤を感じていただけますと幸いです。