たぶん彼らは、変化を追い求めるタイプではない。
洋服のセレクトショップでは、変化にどう向き合うかが、
面白さの一つでもあるので、ブランドの展示会では、
どの程度の変化をどう表現しているかも気になるところ。
彼らは、いつも通りの場所で、
いつも通りの時期に、
だいたいいつも通りの雰囲気と分量で展示会をする。
流れる音楽もいつも通り。
雰囲気も変わらない。
なんか純喫茶に足を踏み入れた感触に似ている。
そして、、、
シーズンが始まると、
いつもどおり、ヘンテコな絵を描いた、
切り貼りの封筒に納品書を入れて商品が届く。
素敵なヘンテコ具合の封筒に当たると、
ちょっとうれしくて見えるところに貼ってみる。
いつも通りのデザインが目立つ中、
展示会で見ていて、すぐに目に留まった、
ARTEPORVERA には珍しい、
素直に「女性らしさ」を感じるブラウスがあった。
ARTEPORVERA(アルテポーヴェラ)
タイプライター丸首ブラウス
¥15,000(税抜)
80番単糸のタイプライタークロスは、
しなやかなシャカシャカとした触り心地のシャツ生地です。
洗うほどに、シャカシャカが少なくなり、しなやかさが勝ります。
ダバーッと、豪快なシルエットの洋服が多い彼らの
コレクションにあって、すごく新鮮なシルエット。
女性らしさの中に、ワークシャツに見られる仕様が
ちりばめられ、甘さ控えめな新境地。
ARTEPORVERA のリメイクスカートに合わせて、
キャメル。
フラットで短めの裾デザインは、
スカートやワイドパンツにも合わせやすい。
見えないが、後ろは一つボタンで留めるデザイン。
極端に細くしたカフスのデザインが、
全体を引き締める。
オリーブはパンツスタイルで。
スタイリングによって、いろいろな印象で
コーディネートできそうなブラウスです。
パンツスタイルでも、裾の収まりがきれいなデザイン。
いつも通りにあって、新鮮な一品を見つける楽しみもある。
いつも通りのはずなのに、いつも期待してしまう展示会。
いつも通りのはずなのに、絵が気になる封筒。
彼らはいつも通りを操るのがとてもおじょうずなのです。