2014年2月2日日曜日

0.1%の共感者

季節の分け目である節分を迎え、

もうすぐ立春がやってくる。

寒暖を細かく繰り返すのは、春が近い証拠です。

今アナベルには、今までもそしてこれからも、

ずっとお取り扱いを続けようと思える、

アナベルにとっては定番的存在となるパンツが、

ほとんどすべて入荷してきている。


orslow 105 STANDARD ¥16,590(税込)

orslow代表、仲津氏がアメリカの旅から戻り、

ブランド立ち上げの際に一番最初に作り上げたこのデニム。

LEVI'S 501 ビッグEへの強い憧れと敬意が感じられる1本だ。






















orslow フレンチワーク ¥15,540(税込)

こちらも、orslowが長く作り続ける名作です。






















ウェストのすぐ下から、フワッとボリューム感が

出てくれるこのパンツも、アナベルには欠かせない存在です。






















Arteporvera NEWクロップドパンツ ¥15,750(税込)

新しく展開を始めたこのパンツは、

膝下のシルエットが特徴的。

メンズのテーパードスラックス、パイプドステムを

思わせるような、きれいなテーパーラインがかっこいい。


「膝までのシルエットは、気に入ってるけど、、、

裾があと少し狭かったらもっといいのに。」

スラックスには、そういうシルエットはたくさんある。

スキニ―のような全体に細いパンツにもそいういうものはある。

でもそのどちらでもなく、テーパーがきれいに入るパンツは少ない。






















トップスが軽くなればなるほど、活躍するシルエットだ。






















そして一昨日ご紹介したばかりの加工チノ。

雑誌をパラパラしていると、「こなれた感」という

言葉をたまに見かける。

ようするに、オシャレな人は、デニムにT-SHでも

オシャレに見える、、、そんなことを指す言葉だ。

ただ、ジャストサイズにこだわりすぎると、

こなれた感は、なかなか出せない。

オシャレな人は、男性ものの古着なんかも平気で着こなす。

ウェストはガバガバだけど、ベルトでおさえて、落として履いたり。

だけど、トップスは女性らしい白いブラウスだったり。
















このパンツは、新品の既製服としては珍しく、

それを感じた。アナベルには欠かせない存在だ。






















そしてもうひとつ。。。

orslow ビリージーン チノ ¥15,540(税込)

仲津氏が、マイケルジャクソンへの強い憧れから

作り始めたこのズボン。

一見やんちゃな見た目からは想像しきれない、

きれいなシルエットのパンツです。






















なにやら軽快そうな妻の手つきとは裏腹に、

まるでウェストポイントのような丈夫なチノ素材。

年間通して履いていただけます。

そして、このパンツは、、シーズンごとに素材を

変えて提案する。今シーズンはこちらです。






















orslow ビリージーン LINEN ¥18,690(税込)

きれいに目の立った、綾織りの麻素材。






















綿麻の混紡で、ふわっとした、

こちらも目の立った綾織物。。。カルゼかな?


これらの商品のほとんどが、デザインも素材も

全く変わらずに、毎シーズンアナベルには並ぶ。

これらが納品されてくると、本格的な春の到来を感じて

ワクワクしながらも、やや不安に駆られる。

今シーズンは、お客様に喜んでもらえるのか?

お店を始める前もそうだった。

そんな時、poefuの柿本さんがこんな話をしてくれた。


『僕の尊敬するデザイナーさんがね、、、こんなことを

言ってました。

景気が悪くなって、周りがあたふたしている。

でも、僕は何とも思わない。逆にチャンスだと思う。

なぜなら、もともと僕らは「0.1%の共感者」がいてくれたら

それでいい、、そう思ってブランドをやってるから。

数千万人いる女性の0.1%、999人に否定されても、

1000人に一人が共感してくれたらいいな、、そう思ってやってます。』


これは、柿本さんのエールだったに違いない。

そして、昨年末。。

お店のお客様からある本をいただいた。

「私が持ってても仕方ないから。」

そう言って僕に手渡した。






















「感じる服 考える服」という題名だ。

1960年代後半から始まった、日本のファッションシーン

を振り返りながら、現在までのファッションマーケットの

話がざっと書いてあり、数人のクリエーターが

インタビュー形式で言葉をつづっている。

その中に、いつか聞いたあの言葉がつづってあった。

「0.1%の共感者がいてくれればいい。」

僕らのお店は、少し一般的ではないのかもしれない。

自分たちは自信を持ってお勧めできるものを

紹介しているつもりでも、やっぱり普通ではないのかもしれない。

そう考えると、毎シーズン不安にもなる。

そんな時、この言葉は支えになる。

「0.1%の共感者」

人生もそうなんじゃないかな、、、とも思える。

敵を多く作る必要もないが、万人に好かれる必要もない。

数人の家族や友人、仕事仲間と共感できれば幸せなのではないか。

世界人口からしたら、0.1%どころではない。

今年もこの言葉を支えに、新しいシーズンを始めようと思います。


来週の中頃から、本格的な入荷が始まります。

0.001%の共感者の皆様、、、

ご来店をお待ち申し上げます。