日本の春。
老若男女問わず、みんなが空を見上げてピンクを愛でる季節。
咲き初めから散り際まで、どこもかしこも見どころばかり。
じっくりみるのもいいのかもしれませんが、通勤途中に
ふと見上げて目にうつる桜は、意外に心に残るかも。
GASAが桜を咲かせました。
桜ブラウス
¥38,500(税込)
夜桜かしら?
カーキにすみ黒。そして、ところどころかすれて
素敵なピンクの花。
日本人なら誰もが春を思う絵柄でしょう。
プルオーバーでボタンは包みのスナップボタンです。
裾ひろがりな可愛らしさも覚える素敵なシルエット。
その多くが実におしゃれな大人服です。
着た時に確実に素敵なその姿は、全てがデザイナーの思考から
生まれた価値なのです。それは原価にはのらない、贅沢な価値なのです。
よく見ると所々かすれた絵柄になっていて、だからこそ
味わい深い柄物として成立しているのでしょう。
手な染という日本の染色技術で裏に滲み出るような染色プリント
技術です。ヨーロッパではハンドシルクスクリーンと言われるものに
限りなく近い。最も有名なものは、エルメスのスカーフ柄かもしれませんね。
あれは16版前後にもなる壮大なハンドシルクスクリーンですので、
スカーフ一枚があのお値段になるのでしょう。
もちろんブランド価値もありますが。
そんな目でこのプリントを見ていくと、花びらの際が滲んでいて
細かな描写に版数を用いています。GASAのプリントでは当たり前の
ように用いられますが、とても価値のあるデザインです。
タックインしてみて初めて気が付く和の要素を感じさせる
フロントのデザイン。
この袴のようなキュロットパンツもより一層素敵に見える。
桜キュロット ¥46,200(税込)
キュロットとは言ったものの、タックを駆使した
ワイドパンツといった印象が強いデザインです。
背の高い人が袴キュロットのように履いてもかっこいいし、
小柄な人が極太ワイドパンツのような感覚で履いてもいい。
ギャザーの共演です。
裏地付きで透けも気にならない。
もちろん厚すぎるということもない。
意外に思われるかもしれませんが、僕は個人的にゴーシュと
GASAを組み合わせたスタイリングをすることが多い。
ブランドのの印象は違うものなのですが、相性は良いと思うのです。
桜の季節にさりげないおしゃれを。