2016年10月23日日曜日

なぞ

キューブリックの名作、「2001年宇宙の旅」から

もうすぐ半世紀が経とうとしている。

相変わらず我々にとっては遠すぎる存在である宇宙。

ずっと謎多きままでいいような気もする反面、

魅力多きなぞに、引きずり込まれる気持ちもわかる。

もし、宇宙のすべてが解明されてしまったら、

待っているのは、退屈な日々かもしれない。

魅力的なものに、なぞはつきものなのかもしれません。






















FIRMUM

コットンウェザークロスオフタートルブラウス

オリーブ ¥17,500(税抜)

昨年のFACTORY キャメルニットオフタートルに

続き、今年はFIRMUMから宇宙服。





















ニットではよく見かけるオフタートルデザインだが、

布地で、しかも高密度なシャカシャカしたウェザークロス

というのは、今までに見た記憶がない。















以前にご紹介したギャザーワイドパンツと同素材で、

今シーズンおすすめのブラウス。

現在、パンツとともに、「ナチュリラ秋号」でも

スタイリングを紹介しています。















しかし、相変わらずなぞの多いお洋服が多い彼ら。。





















加工チノのWHITEにウォルナット。

こちらはタートル部分を一折しています。















妻は、お洋服については素人だが、

我々や女性であるお客様でもなかなかできない経験をしている。

それは、モデルとして一日に多い時は短時間で60着くらいの

お洋服を着るという行為だ。

そうすることで、お洋服ごとに特徴ともいえる癖のようなものを、

感覚的にではあるが、感じているようだ。















ご存知の通り、FIRMUM のデザイナーと

NO CONTROL AIR のデザイナーは同一人物だ。

彼らの洋服には、見るからに変わった癖がある。

洋服の知識のない妻は、初めて彼らの洋服を着たとき、

こう言った。

「なんか着たことのない着心地。」

「これ、着方あってるよね?」

「ちょっとへんな着心地。」

そして、もっと不思議なのは、何回も着ているうちに、

その着心地も、居心地がよくなるということ。

撮影で、アナベルにある、あらゆる洋服に袖を通す妻が、

「ほかには感じない独特な着心地」

と言った彼らの洋服は、確かになぞが多い。





















タートルニットの上にオフタートル。

こちらはブラック。

このFIRMUMというブランドは、

彼らのそういった面が、より一層際立っている。















NO CONTROL AIR では、生地がテロっとして、

現れていなかったものが、ユニセックスなデザインも多く、

メンズライクな生地使いもあるこちらのブランドでは、

それが如実に表れる。

そして、それが面白い。















こういう不思議な感じも、あまり急に掘り下げる必要はない。

「なんか変わってるねー。」

「でも、着てると癖になるようなところがあるよねー。」

「なんでだろうね。」

もしかしたら、本人たちもそう思っているのかもしれない。

だから、なぞは、なぞのままが面白い。