やや装飾的なファッションが、
日常的であった1920年代初頭、
黒一色でなんの装飾もないすっきりとした
着心地の良い日常着を世に広めることで、
一躍トップデザイナーとなったココ・シャネル。
それから100年が経とうとしている今、
ライフスタイルの変化とともに、
「日常着」への評価が高まり、
それ以外の領域でのファッションは、
なかなか受け入れられない現実もある。
先日訪れた来秋冬のGASA* の展示会では、
洋服を好きになり始めた頃の気持ちが、
大きな足音を響かせながら、自身の奥のほうから
やってきて、、
「お前、これを紹介しないでどうする?」
って囁いたようだ。
今日は、春のワンピースのご紹介です。
GASA*
リネンキャンバスカシュクールワンピース
ライトブラウン ¥46,000(税抜)
ざっくりとした打ち込みのいいリネン素材。
エドウィンのカーハートを思い起こさせる、
鮮やかながら、しっくりとファッションになじみ、
飽きのこない素敵な色合いです。
ライトグリーン
GASA* の魅力は、美しく繊細な部分が際立つが、
コレクション全体を見渡した時の、とてもメンズライクな、
質実剛健とした素材作りがポイントだ。
しなやかなデザインのワンピースに、
まるでWORKブランドのような、0番ステッチが効いている。
インクブラック
青みのある、やわらかいブラック。
チャコールグレーといっても良い。
持つととても重みを感じるこのワンピース。
着ると全く重さを感じないそうだ。
ファッションは、自己表現の一つであってほしい。
「類は友を呼ぶ」
が、最高のセレクトショップであってほしい。
ざっくりとした丈夫そうなリネンから
繰り出すドレープがとても素敵です。
一重ですが、全く透けはございません。
気にせず、一枚で涼しく長く、お楽しみください。
ブラウスにスカートというスタイリングの上から羽織る。
内掛けも含めて4本あるヒモを
同時に結わいて羽織る。
これがなんだかかっこいい。
ポケットはないのですが、
羽織りものとしても活躍しそうです。
インクブラックは、パンツスタイルに。
オリエンタルでスタイリッシュな春の装いを。
GASA* のお洋服は、とてもとても自然体。
上手にごまかしてもいないし、無理もしていない。
天然の草木染が多く、「変色」がつきものだが、
それすらも楽しんでほしいと願っている。
似たようなものが並ぶ街中を抜けて、
GASA*のコレクションをのぞいてみると、
洋服を着る楽しさを思い起こす。
何をするにも大切な、初心という光を放つ。
それはあまりにも無垢で、、否定しがたい。
だから、おすすめしなくてはならない、
大切なブランドの一つなのです。
※こちらのワンピースは草木染ではありません。