2015年5月3日日曜日

初心忘るべからず

ファッションやモノつくりで、

「引き算」はとても重要だと思っている。

でも、、算数と同じで、

足し算ができない人に、

引き算は難しい。

若い頃、母に「チンドン屋!」

「恥ずかしいから、近所を歩くな。」

と言われるくらい、重ね着を楽しんでいた僕は、

20代後半くらいから、引き算をし始めた。

30代で、「もう、これでいいじゃん。。」

と、、少しファッションを達観して見ていた。


忘れていたわけではないが、、

撮影が遅れていたHonnete の商品を

ご紹介いたします。






















Honnete ボートネックTEE

¥19,000(税抜)

ペールグレー






















ブラック

ボートネックワンピースを短くしたデザイン。

ワイドなT-SH 気分で着ていただける。






















いつも、姉妹伴カラーは、室内での撮影が

難しい。。

緑青色(姉妹伴カラー)






















美しい赤味が写真には写らない。。

ルビーパープル


オルモルゴールドは、完売いたしました。

現在、他のモデルとともに、追加を検討中です。


T-シャツ感覚で着ていただけるこのモデルは、

頭の中で、たくさん足し算をして、

それから、引き算をしてみました。

計算が苦手な妻に着てもらいます。
















ブラックにパープル。

コントラストが強くも美しい、

ルビーパープルならではの色使い。






















靴は白で軽さを出して、

帽子は「sashiki」で引き締めます。

この人の帽子をかぶると、

たくさんの人がこういいます。

「気持ちが引き締まるし、気分が上がる。」

僕もそう思う。
















半袖だけでは、心もとないこの季節、、

このブラウスがT-シャツだとしたら、

この上には何を着るだろう?

今回は、これを選びました。
















お店では少し前からご紹介していた、

Travail Manuel のカシュクールリネンカーデ。
















カシュクールにして薄手のコート風に着てみると、

インナーのルビーパープルが、うれしそうに

顔をのぞかせています。
















こちらは、ARTEPORVERA のざっくりとした

リネン裾絞りパンツに、合わせて緑青を。






















定番とともに入荷した、

MUUN の丸かごバッグと

昨年のアナベル別注のmature ha. の

BOX HAT で、マニッシュな中に、

可愛らしさをプラス。
















上からは、同じくカシュクールカーデの色違いを。

襟のないコートのような、羽織のようなこの形は、

一つ持っていると、とても便利です。






















ワントーンではなく、

色数を増やしたコントラストの出るコーディネート。

ボートネックTEE はシンプルなトップスゆえ、

そんなコーディネートにとても取り入れやすい。


7年前、前職の現場で、

現poefu オーナーの柿本さんと商談中、

冒頭の足し算と引き算について、

話したことがある。

当時、30代だった僕は、

「もうこれでいいじゃん。」

と、、少し達観していた。

それに対して、柿本さんはこう言った。

「僕は、全く逆ですね。。」

「足して足して、足しまくりたい。」

「引き算もとても大事だけど、

足すことをやめたらファッションがつまらなくなる。」

「僕は一生、足しながら引き算をする。」


この会話は、僕の中で近年最も

心に残る会話だった。

その時の情景も全て鮮明に覚えている。


その数年後、それぞれ独立し、

なぜか2人ともレディースを始めた。

あの時の会話に導かれたのかもしれない。

あの会話がなかったら、、

姉妹伴はなかったのかもしれない。

時々、そんなことを考える。


初心忘るべからず。