リメイクの商品は苦手。
実は、今まで買ったことがない。
わざとらしいものが多いのが苦手な理由だが、
たまに、「いいな、、、」と思っても
たいてい、アホみたいに高い値段だったりする。
6年前、仕事で松本市のセレクトショップを
訪れた際、あるブランドと出会った。
古いテントや軍モノを混ぜ合わせてリメイクしたワンピースだ。
普段なら見向きもしないのだが、
なぜかこれには惹かれるものがあり、買って帰った。
それがこのブランド。
Arte povera(アルテポーヴェラ)。
イタリア語で「貧しい芸術」という意味。
こちらはグレー。
相当の数の古着を目にして、なおかつ
自分自身が新品からボロボロになるまで
修理し続けて履いた経験がないと
ここまで完成度の高い加工はできない。
すべて1点づつ手作業であるため、
ハギの位置や大きさなどはすべて違う。
カーキベージュ。
ネイビー。
丈はクロップドで、裾にも加工が入る。
わざとらしくない。
オリーブグリーン。
履きすぎてこすれる位置は、経糸がぼろぼろと
抜け落ちて、たしかにこんな感じになる。
ポケットを何度も修理した感じ。
加工技術は見た通り素晴らしいのだが、
このチノパンは、履き心地が抜群だ。
ユニセックスで、XS~Lまでつくっている。
ちなみに僕はさっそくSサイズを着用している。
アナベルで今シーズンからお取り扱いがスタートした
「Artepovera」(アルテポーヴェラ)。
加工モノが苦手な二人が気に入った加工チノ。
加工クロップドチノ ¥19,950(税込)
1960年代後半、イタリアの若手アーティストが中心になり
巻き起こした芸術運動。
その名も「Artepovera」。
常識的な道具や画材の一切を放棄し、
誰にでも手に入る「そこにあるもの」を
そのまま使うことでアートを生み出した。
前衛的な彼らの活動精神は、
今のファションシーンに足らないものなのかもしれない。