こんなにも着てみないと本当はどんな服なのか
わからない洋服もなかなかない。
肩線が上に向かって万歳しています。
身幅を計ると110cm以上あります。
メンズシャツのMサイズくらいでしょうか。
どこにもダーツはありません。
後にはヨークもないし、当然プリーツもギャザーもない。
何もない。
色はパープルもございます。
蝶のような。。羽ばたきそうなこのブラウス。
着用するとこうなります。
なんでしょう。このすっきりとした腕まわり。
身頃にもへんにダボっとした感じがありません。
あんなに身幅の大きなブラウスが着るとなんでこうなるのか・・・。
つまり超立体的、ということでしょう。
ゴーシュのお洋服は実にすべてこんな感じです。
一見特殊なことをしていなさそうで、
実は一番特殊なお洋服です。
つるしているだけですごい存在感ではありますが、
着ていただくとその存在感がさらに倍になります。
ゴーシュのお洋服には、通常ブランドのシンボルであり
当然首のあたりに付くであろうブランドネームがありません。
お店に並んだときに見やすく、お客様にブランドを覚えてもらいやすいことも
あり、ほとんどのブランドは同じ場所にネームが付きます。
ゴーシュのお二人にはじめてお会いした時、理由を尋ねたところ。。。
「いや・・・、ないほうが、より着心地がいいと思うので」
だろうな・・・。思ってた通りの返答でした。
なんか、ワクワクしたのを覚えています。
不器用なお二人が奏でる一見地味で主張しない服。
着ると蝶のように華々しい素敵なお洋服。