2014年12月2日火曜日

コート選び

「去年は、綿のコートをたくさん紹介したからな。。」

「今年はWOOL のコートを増やそうかな。。」

バイヤーも色々な思惑の中、

展示会で次々と発注していきます。

コートを選ぶコツは、1着のコートに、たくさんの条件を

課しすぎないことではないでしょうか。

他のお洋服と同じで、着る時期や場面、

似合うスタイリング、それぞれ違います。

経験上、年間通して最も出番が多く、

自身のクローゼットのコートの7割以上を

占めるのは、綿の裏付きのコートです。

最初は、「暖かくないでしょ?」と言っていたお客さまも、

実際に買って着てみて、その着用回数の多さに、

驚きながら、満足されています。

満足した理由は、「暖かいから」では、もちろんありません。

たくさん着る機会があったし、デザインが気に入っていたからです。

でも、綿のコートだけでは、都心に住んでいても

ちょっと心もとない。やはり真冬を乗り切る、WOOLも必要です。

また、生活環境も重要です。

北国の人は、コットンのコートより、WOOLやダウンのような

ものが多く活躍することでしょう。車がほとんど、、という人は、

丈の短いものが多くなるでしょう。

逆に、自転車も車もあまり使わない、電車移動が多い人には、

ダウンや分厚いメルトンコートより、軽くてそこそこ暖かいWOOLの

コートのほうがずっと重宝するはずです。

ご自身の生活環境とクローゼットの中身を見渡して、

次はどんなコートを買おうかな?って考えると、

コート選びが一層楽しくなるかもしれません。

前置きが長くなりました。

コートをひととおり、ご紹介します。
















以前からご紹介している、Honnete の

ロングショールカラーウールコート for annabelle。

今の時期、「まだまだ日中は暑いくらい。」という

ご意見を多く頂きます。妻は今の時期、シェットランドセーターに

この短い丈のほうを着て、巻物を巻いて自転車に乗っています。

「思ったより全然あったかい。」そうです。






















暑かったら、前を開けて、羽織っぽく着ても

かっこいいコートですしね。。

中のセーターをカシミアやキャメルにしたら、

まだまだ着ていただけます。
















時にはオメカシしてね。
















こちらは、先日ショッピングページにご紹介した、

no control air のウールコットンフードコート。






















こちらは、綿のコートと同じような

ポジショニングのコートではないでしょうか。

ただし、、






















中がシンサレートの3層キルティングですから、

中にWOOLの暖かいセーターを着たら、

「あれ?」という暖かさを感じます。

そこは綿のコートと違うところ。
















クローゼットに色を増やしてみるのもいいかもしれません。






















明るめですが、扱いやすいライトブラウン。






















こちらは、同じくno control air の

ループツイードのコート。

これは、表地もしっかりとしたWOOLで、

裏地は全面シンサレートですから、暖かい。

ドロップショルダーで、腕の下の方はスッキリしていますが、

脇の辺りはやや余裕のあるデザインですので、

厚手のニットなども十分に着ていただけます。
















デザインには、飽きのこない独創性を感じます。

時代に左右されず、長く活躍することと思います。
















こちらは、糸衣のカシミアガウンです。

コートではありませんが、昨年ご購入していただいた

お客様からは、「すごくあったかいから、12月いっぱいは

コートがわりに使ってるの。」と言われます。






















ワンピースには、丈を長めに着て、、
















パンツスタイルでは、逆さまにして、丈を短めに。






















このガウンのいいところは、

12月いっぱいコートのような役割を果たし、

最も寒い1月中旬からの1カ月は、、、
















コートの下に着ればいい。。
















そういった重ね着を実現するのに、

Travail Manuel のこのコートは、本当に役に立つ。

なにより、、それを想定してデザインされているので、

しっくりと、スッキリと見える。

下に着たカシミアのガウンは、 ¥45,000(税抜)

Travail Manuel のコートは、   ¥33,000(税抜)

合計で、¥78,000(税抜)。

アナベルでは、お取り扱いはないが、

お勧めできるダウンのお値段と同じくらいだ。

どっちがいいのかな?

そういう選択も考えられる。






















こちらは、HAVERSACK のリングニットの

WOOLのチェスターコート。

タイトフィットで、スタイリッシュ。

でも、実はニットだから伸びる。

「なんでこれがこんなに暖かいの?」

不思議そうに妻が言った。

それはね、、、リングニットだからだよ。。

そういうとわかりにくいけど、大雑把にいうと、

一枚だけど、2枚分の生地が重なったような組織なのだ。
















しかもね、、裏を見るとわかるけどね、、

見返しが少し大きめに取られているね。

ということはさ、、釦をしめたら、バストラインから

裾まで、生地が4枚くらい重なったのと同じくらい、

あったかいことになるよね。

こういう服をトラッドっていうんだよ。。
















さらにカシミアやキャメルのストールを巻けば、

かなり暖かいはず。

電車通勤で使いたいコートを探している人は、

こういうのがいいかもしれません。
















トラディショナルな服作りに定評のある

HAVERSACKからもう一つ。

メンズライクなダブルブレストのチェスターコートの雰囲気と

マリンなピーコートのニュアンスが混じり合い、

マニッシュな中に、女性らしいエレガンスを醸し出す。
















早とちりな妻は、、持ってすぐに、「あ!重い重い。」

と騒いでいた。着る時も、片側の肩がおさまるくらいまで、、

「重くない?重いよね。」と騒がしかったが、、

しっかり着た瞬間、、「あれ?」

たしかに小さい声で「あれ?」って言った。






















着ると重さを感じないのは、良くできているからだよ。

でもね、、脱いだり着たりが多い時は、

ちょっと不便かもしれません。

でもね、、相当暖かいコートです。
















最後は、これ。。

Travail Manuel の中綿ショートコート。






















ループツイードのジャンパースカートの上に、

女性らしく、でも少し個性的に。

これは、中綿なので、ダウンのような暖かさはない。

でも、、都心部で暮らしていて、

ダウンが暑すぎたり、ふくらみすぎて嫌だな――、

って思う時はありませんか?






















これも、ボリュームはありますが、

ちょうどいいあったかさ。。

そして、羽毛のような反発性はないので、

ふくらまない。そして、軽い。
















車での移動が多い人や、、暑がりなひと。






















そして、重ね着が好きな人には、とてもうれしい。。


長々といろんなコートをご紹介してきました。

もちろん、既に完売して、ここで紹介できなかったものも

ございますが、コート選びの手助けになれば、幸いです。