ゼロから新しいモノ事を生み出すのは不可能な時代、
目の前にある素敵なものや、過去にあった素敵なものを
見つめなおし、今こうしたらもっと良くなるかなって
考えられる癖を付けていかないと、新しいものは
生み出せないのかもしれません。
ゴーシュのお二人が、「定番」だと思っていた
シャツのデザインを少し変えましたよ。
ゴーシュ
100/- コットンブロード丸首シャツ
¥21,000+tax
一見、変化はわかりませんね。
今回の変化は、サイズバランスです。
少し全体に大きくなりました。
そして袖は短く、着丈は長くなりました。
おそらく、スタイリングの想像からくる変化、
そして、微妙な気分の変化なのでしょう。
一つは、ここ数年スタイリングに取り入れることが
増えてきた、タックインがしやすくなった気がします。
手をあげても裾がでないだけでなく、軽くシャツを
引っ張り出して、ブラウジングを作っても大丈夫。
スカートにタックインをされる方が多かった
ように思うこの形にとって、嬉しい変化かもしれません。
ゴーシュのお洋服は、測ったサイズからは
想像ができないほど、すっきりと見える。
パターンに工夫を凝らしたゴーシュのお洋服において、
平置きして計測した数値は、目安でしかありません。
こちらは、スタイリングの定番となりつつある
ワイドパンツにタックイン。
パンツは、すでに完売したFIRMUM のもの。
膝のあたりを大きく膨らませたワイドパンツは、
スタイリッシュに行き過ぎない、丸みを付けてくれる。
何となく、艶っぽくなりそうな
カラーコーディネートですが、パンツのシルエットのおかげで、
しっかり遊びのあるカジュアルスタイルにまとまります。
そして、今回の変化で一番
「ほーー」って思ったのは、裾を出した時。
バスト、身頃全体を少し大きくしていることで、
今までパンツを履いて外に出した時に、
多少感じていた狭い感覚がなくなって、
すんなり収まっているように感じます。
丈を長くしていても、ヒップのところが
しっかり収まっている。
ワイドパンツが主流の今、逆に丈を短くするという
選択もあったかと思うのですが、
タックインもしたい、
このデザインの変えたくない部分もある、
などなど、我々が想像するようなことは、
当然考えたうえでのこの変化なのでしょう。
はじめは、「これも変えたのか、、」って
思いましたが、だんだん気持ちの変化が現れました。
信頼する作り手の気分の変化には敏感に反応したい。
人がずっと変えていなかった何かを変えるとき、
それは、よほど変化を求めている時なのかもしれません。
それがデザイナーならなおさらです。
その先にどんな変化が待っているかは、
きっと作り手にもわからないのだろうけど、、、
まずは、小さな模様替えから。