2017年8月31日木曜日

再入荷のお知らせ





















完売しておりました、FIRMUM のワイドバルーンパンツ、

チャコール の XSサイズが再入荷しております。

気になる方は、お早めにどうぞ。



2017年8月29日火曜日

ハイブリッド

気取らないけど品のあるお洋服。

品はあるけどラフなお洋服。

ラフだけどどこかスタイリッシュ。


「着た瞬間に、デザイナーの世界観に引き込まれる

洋服が、モード服の定義であるならば、

ゴーシュはきっと、そうなのかもしれない。」


今から5年前、ゴーシュの販売を始めた当初、

ブログで綴った一文ですが、あらためて今もそう感じます。





















ゴーシュ

シルクリネン千鳥ノーカラーシャツ

ブラウン ¥27,000+tax















生成り部分がシルクでブラウン部分がリネンの

交織の千鳥柄の生地。

素材としては、通年使用するのに最適な組み合わせ。

とても贅沢な素材です。

通常のシャツ生地よりやや厚地で、ざっくりとした

古布のような風合いの生地。

経年変化を大切に考える、ゴーシュらしい素材感です。





















バンドカラーというより、バインディングの

ヘンリーネックのようなデザインが特徴的。





















テーパードパンツに合わせて、ラフな雰囲気で。

遠目には薄いボルドーのようなニュアンスのカラーに見えてきます。















かるくて、ざっくりとしたタッチの素材感は、

古布のような魅力をまとい、着続けることの

楽しさを教えてくれそうな1着です。















背面ヨークには、女性らしい細やかなギャザーが

施されます。





















こちらは、同じくゴーシュのワイドパンツにタックイン。















ここに何を足していくか?

秋冬の醍醐味はやはり重ね着です。

今のところは想像を楽しみたい。















こちらの素材では、今日ご紹介したノーカラーシャツのほか、

ロングワンピース、

裾ゴムテーパーパンツ、

テーラータイプジャケット、

ギャザーロングスカート、

全5種類をご用意しております。

カジュアルとモードのハイブリッドのような、

力の抜けた大人服をお楽しみください。








2017年8月28日月曜日

とても捨てる気にならない素敵な1着を。

本当に好きで好きで仕方がなのだろう。

彼らの展示会で、カディーがない時がない。

ご本人もおっしゃる通り、ゴーシュのお二人もまた、

上質なインドカディーの風合いに見せられた

デザイナーの一人なのだ。

今回のカディーは、ここ数年で3度目の登場というくらい、

彼らが大好きなカディーコットンの生地。

今回は、素敵なシャツとジャケットを仕立てております。





















ゴーシュ

シックツイルカディージャケット

ホワイト ¥36,000+tax















手紬・手織り(カディ)の特質が良く表れています。

カディー好きのお二人が何度も使いたくなるのもうなづける。





















ブラック





















目立たないようなデザインで、

脇にポケットが施されます。

意外と便利なものなのです。















ネック周りは、コットンの別布でパイピング。

胴裏は、コットンで袖裏は滑りの良いキュプラを使用。















フロントにボタンも打ち合わせもないデザインだが、

内側にどちらを外しても良い、タブが付く。

中に着た洋服をチラ見せできる、

重ね着上手に見えるような効果も期待できる。





















ベージュのワイドパンツに、ブラックの

Tシャツをタックイン。

その上から羽織感覚で。

きちっと感もある。















パンツはチャコールが即完売したFIRMUM のもの。

もうすぐチャコールが少量で再入荷します。(XSのみ)

パテントの低めのヒールを合わせれば、

コットンポリエステルの大胆なワイドパンツも、

どこか上品にまとまります。















着丈も短めで、ワイドパンツやスカートにはもってこい。

コートを着るまでの季節、インナーに変化を付けて

たくさん楽しめる。

オーバーコートなら、この上から着てもかっこいい。





















前を外して、羽織って着る。

インナーにブラウスを見せても良さそうです。





















ウールアルパカの別素材のブラックパンツと

組み合わせて、シックな色合わせ。
















チラチラと見えるインナーの色合わせも楽しめる。

印象の変化を楽しんでほしい。















フラットなスニーカーで、カジュアルに合わせても

きっと素敵なことでしょう。


着たらわかる、さすがとしか言いようのない、

何とも言えない佇まい。

たくさんのおしゃれ好きに愛される、

カツラギワイドパンツという名作を生み出したゴーシュの

お洋服は、着れば着るほどに風合いとともに、

魅力も増してくる。

そして、いつもいつも、洋服の持つ普遍性を考えさせられる。

ファッションだけど、その前に、「着るものだから」。

昔からのゴーシュファンは、10年前のワンピースや

羽織を、今もかっこよく着ているようだ。

とても捨てる気にならない素敵な1着を。




暮らしとおしゃれの編集室
















暮らしとおしゃれの編集室」、

連載第38回目が更新されております。

ぜひ、ご覧くださいませ!


私は、夏休みボケから回復中。

ホームページのブログも再開します。

どしどし入荷中の秋物も、

どしどしご紹介できたらと思います。


annabelle


2017年8月21日月曜日

開拓者

妻が目をキラキラさせながら、

しかしながら半分ボーっとしながら、

楽しそうにデザイナーの話に耳を傾ける。

NO CONTROL AIR とFIRMUMを手掛ける、

米永さんの話。

洋服のことなど知らない妻は、もちろん素材の知識もない。

丁寧に素材の解説をしてくれる米永さんの話が楽しいようだ。

「なんか学生に戻った気分で楽しいの。」

「今度行ったら聞いてみよう。」

何を?

「テストに出るかどうか。」


常に新しいことに挑戦し続ける米永さんの新しいブランド、

FIRMUMから、大きなシャツのご紹介です。





















FIRMUM(フィルマム)

コットンシーチングビッグシャツ

¥17,500+tax

グレー、ブラック















コットンのシーチングだが、

シーチングとは思えないような滑らかさ。

表面のしわ感は、生地の製造工程で付いたもの。

わざとこのような仕上げにしているため、

アイロンをかけても消えません。

テストにも出ません。















とても大きな身頃に対し、とても小さな襟がいい感じ。

下がりが大きく、ボタンは一番上まで閉めて着て、ちょうどいい。





















そして肘を極端に膨らませた、

まさにバナナのような袖が特徴的。

この袖のデザインで、全体のバランスが整っているように見える。





















脇にはスリットが入り、

ジャケットっぽさも感じられる。





















そして、FIRMUM と言えばこれ。

背面の横ダーツ。

もちろんチカラを逃がす意味合いもあるのだろうが、

これだけ大きなサイズ感ゆえ、丸みをつけるデザイン的

な要素と、アイコン的な要素が強いようだ。


たまーに眠そうにしながらも、興味深くデザイナーの

話に耳を傾ける妻に着てもらいます。





















裄丈は長いので、袖をクルクルっと

まくるのが彼らの提案です。















昨日、ご紹介したFIRMUM のワイドパンツに合わせて。

少し丈が長めですので、サルエルパンツや股上の深い、

ワイドパンツに合わせると素敵です。





















芸大で建築の勉強をしながら、

独学で洋服を作り初め、自らお店を訪ねて売り歩く。

それが彼の洋服人生の始まりだそうだ。

その4年後、正式に「NO CONTROL AIR」を立ち上げ、

17年が経つが、未だに独学をし続けている感覚だそうだ。。















ビッグサイズ×ビッグサイズ。

これが、FIRMUMを通じてたどり着いた、

彼らなりのスタイルだ。

もちろん着方は所持した人の自由だが。















NO CONTROL AIR との違いは何だろう?

そう考えたときに、このサイズバランスの極端な

スタイリングはあげられるだろう。

とても自身の感性に素直に、大胆に取り組んだ結果だと思う。





















もう一つは、素材使い。

これは、縛られるほどの意識はなさそうだが、

明らかに天然素材を意識して取り組んでいる。

「みんなが天然素材をもてはやすなら、、、」

という天邪鬼な理由で化繊の可能性を探りながら

今のスタイルを構築したNO CONTROL AIR との

共存を図るうえで、また作り手としての内面的な

バランスを取る意味で、それは必須だったのかもしれません。


































そして、FIRMUMを数シーズン見て最も強く感じるのは、

新しい時代の「ユニセックスブランド」。

我々も含め、80年台後半から90年代初頭にかけて夢中になった、

アメカジやアウトドアファッションをベースにした

ユニセックスなファッションは、2000年台まで続く大きな

ムーブメントだった。

とりわけ関西を中心に巻き起こったムーブメントだけに、

きっと彼らのここに対する思いは、良かれ悪しかれ、

多かれ少なかれ、あったに違いない。

そして大好きな天然素材をいったん横に置くことで、

皮肉にも大成功を遂げるNO CONTROL AIRでの日々の探求を

通し、ここから始まる新しいユニセックスを、

FIRMUMを通して、実現しようとしているのかもしれない。

そう、、洋服の学校に通ったことがないままに、ここまで

独学で成し遂げた彼らは、これからもずっと開拓者なのだ。

やっぱり、大好きで、目が離せない。


2017年8月20日日曜日

緩急

ものすごい剛速球を投げる投手がいて、

でも少し伸び悩んでいる。

速球をさらに磨くのか? いや、、

それより、変化球を一つ覚えたほうが勝てる。

球速のない変化球が入ることで、より直球が早く見えるし、

なにより、打者が迷う。

そして見ているほうは楽しい。

それが緩急というもの。

スタイリングでも、緩急は大切です。

緩急の出しやすい、少し変化球なワイドパンツです。





















FIRMUM

コットンポリエステルワイドパンツ

¥19,500+tax

beige















生地は綿ポリの超高密度ウェポン。

コットン100%よりも、やや張り感が出る分、

このデザインにとてもあっている気がします。

シャカシャカした感じはありません。

見た感じでは、綿100%との見分けはつきません。





















chacoal grey
















タテ・ヨコ糸ともに、コットンポリエステルの混紡糸を

使ったこの素材は、濃色ではメランジ調。

遠目に見ると濃い目のトップグレーのような見た目。





















幅の広いゴムと、切り替えにスッとはいった

ポケットもかっこいい。

見てもかわいい、履いたら想像以上。















この秋冬からお取り扱いを始めた、「ALWEL(オールウェル)」の

大人っぽいTシャツをタックイン。





















なんとなく、はじめからひざが出ているかのような

ふくらみがあるデザインが特徴で、しかも丈の絶妙な

短さが素敵です。





















さらにヒップのほうも少しふくらみを出し、

バルーンシルエットがそのまま縦長に変化したようなパンツ。

ピタッとしトップスと合わせると、緩急のあるスタイリングに。















秋深まれば、ニットのカーディガンを羽織ったりする。















とってもシンプルなコーディネートが、

なんだかおしゃれに感じるのは、

このパンツのおかげです。

緩急の使い方や、素材感こそが大人ぽさを引き出す

大きなポイントなのだと思います。





























ボリュームのあるパンツにボリュームをぶつける。

FIRMUM の 代名詞ともいえるスタイリング。















バランスさえ良ければ、小さな人も着られて見えない。

同じパンツを全く違うスタイリングで使ってみる。

それも緩急。















何年前のブログに書いたか忘れたが、

僕はベージュ×ブラックの色合わせをするようになってから、

カジュアルの中に、「シック」なスタイリングを見つけることに

楽しみを覚えるようになった。





















何と合わせてもシックなゴーシュのブラウスは、

この色合わせで一層のものとなる。















股上がかなり下まできていることと、

裾にあまりテーパーをかけていないことから、

言葉に言い表せない、

「ちょっとしたキュロットスカートっぽさ。」

「ちょっとしたサルエルパンツっぽさ。」

を残してる。





















シンプルなTシャツや、

シンプルなブラウスで、

緩急のある秋のスタイリングを見つけてみようか。