2017年7月29日土曜日

365にち

年間通して、お客様が最も探していると

感じるアイテムは、何でしょう?

それは、「羽織もの」です。

ずっとメンズファッションに携わってきた僕が、

この女性特有の感覚に慣れるのには、

ずいぶん時間と失敗を要しました。

苦労を共にしてきたブランドの一つ。

アナベルにはなくてはならない存在。

Honnete の羽織ものをご紹介します。





















Honnete

showl collar short jacket ¥26,000+tax

どうしても夏場の羽織としてご紹介したく、

わざわざ追加して作ってもらった商品です。





















横向きにペタッと置いてみれば、

見返しがそのまま襟の役割を果たしていることがわかる。

見方を変えると、、





















フードを途中で切ったようなデザインなのです。





















襟をどのように形作るかの決まりはなく、

自由にクルクルっとすればいい。

それでかっこいい。








































付属のピンで前を留めてみれば、

また違った雰囲気を作ることができる。

ピンを留める位置でも、

印象が変わって見える。








































秋口は、ワンピースに合わせて、

上気味で留めても素敵かもしれません。

少しマントのような感覚で。。

今は夏らしいスタイリングをお楽しみください。















フロストグレー

こちらは全部私物。

家から来た、そのままで撮影しています。















スカートは昨年購入した、susuri 姉妹伴のバルーンマーチスカート。

インナーは、FIRMUM のトルファンタンクトップのネイビー。

帽子はsashiki のアナベル別注モデル。

靴はR.U.。















もちろん、Honnete ショールカラーJKも私物です。

着ていくうちに、襟もくたっとして、一段といい感じに。















ダスティーピンクは、annabelle オリジナルパンツに、

サンダルでラフな感覚で。















同じアイリッシュリネンでありながら、

ワンピースをはじめとする、そのほかの洋服よりも、

さらに薄手のリネンを使用していますので、

夏の日よけアイテムとしても十分な活躍を見せることでしょう。















ブラックは、gasa grue のサスペンダースカートに。















ふんわりとしたシルエットのスカートには、

抜群に似合います。















ローズブルーは、アナベルのユニフォームともいうべき、

ARTEPOVERA の加工チノパンツに。















オーソドックスでメンズライクなチノパンにもよく似合う。















先日ご紹介した、SOIL のノースリーブカシュクール

ワンピースにフューシャピンク。















ハッとする色合わせは、

夏旅にお勧めのスタイリング。

夏にしかできないスタイリングを楽しもう。


女性のファッションにおいて、

羽織ものはストールのような存在なのかもしれません。

ちょっとした季節の変化や、気温の変化に応じて、

何種類ものお気に入りを所持している。

そして、いつもいつも、365日、、新鮮な出会いを求めている

相手なのかもしれませんね。



ゴーシュカツラギシリーズ入荷しました















たくさんのお問い合わせをいただいておりました、

ゴーシュのカツラギシリーズのパンツが、

4種類、全5色展開で入荷いたしました。





















本日より店頭販売開始しております。

通信販売ページへのアップは、

8月5日(土)の20時ころを予定しております。



暮らしとおしゃれの編集室
















暮らしとおしゃれの編集室」に連載ブログが更新されています。

ちょっとした小物使いのアイディアで、

ワンピースの着こなしもガラッと変わるもの。

夏のワンピーススタイルの参考にどうぞ。



2017年7月20日木曜日

再入荷のお知らせ





















すぐに完売してしまった、

FIRMUM のトルファンコットンタンクトップが、

再入荷いたしました。

気になる方は、おはやめにどうぞ。



完売

来週、もう一度入荷します。

この夏、最後の入荷です。

チャコールグレーはメーカー完売で、白、ネイビー、グレーの

3色の入荷です。

よろしくお願いいたします。



再入荷完売

申し訳ございません。

念のため、メーカー在庫を確認しております。

結果をブログでもご報告いたします。

よろしくお願いいたします。









2017年7月18日火曜日

お知らせ

先日、「森ノオト」というwebサイトの取材を

受けました。





















今回は、たまプラーザの特集だそうで、

annabelle 以外にも素敵な場所が紹介されています。

写真はとってもいまいちですが、熱心に書いてくださった、

記事をじっくり読んでください。

素敵なライティングに感謝いたします。


「森ノオト」内annabelle紹介記事









2017年7月17日月曜日

Bon voyage

FACTORYは、家族経営ということもあってか、

なんだか皆さん楽しそうに働いている。





















真っ青な足利の空のもと、

ここでは今日も元気にミシンの音が鳴り響くのでしょう。

某トップブランドで鍛え上げられた、妹さんのデザインと

パターンメイキングは、それはそれは秀逸で、

シンプルだけには収まらない面白さがある。

それを少し茶化しながら商品説明するお兄さん。

初めてこの商品が出来上がったとき、、

「なんか、ロケットみたいだね。」って言いながら、

ニヤッと笑う、野村さんの顔が目に浮かぶ。















FACTORY

リネンコットンロケットスカート ¥17,000+tax

そうネーミングしたくなるような形状だ。

ヨコに広げてみれば、まるでサーキュラースカートのような

ふんわりとしたシルエットが浮かび上がる。















そして、このスカートの一番の特徴は、横姿にある。

見ての通り、後ろ身頃の分量が多い。

そして、前後差がある。















今では前後差のあるデザインも主流で定番化しつつあるが、

僕がFACTORYでこのスカートを始めてみたのは4年前。

それから素材を変えながら毎シーズン展開している。















今年は少しリネンの分量が多い、リネンコットン素材。

裏はないが、全く透けない一重のスカートで、

夏中涼しく履いていただける。















ウェスト周りは、あまりふくらみの出ない、

どちらかというと、正面からはすっきりとしたシルエット。















合わせるもので印象も変化する。















カジュアルにスニーカーなんかで合わせてもいい。















シックにブラスで合わせて革靴でもいい。















人が着て動くことで、その表情はより豊かなものになる。















風が吹けば膨らんだりもする。

見ているだけで涼し気なブルー。















シンプルだけど、そこに意思のあるものは、

当たり前には収まらない雰囲気をまとう。















大勢の人たちに共感を得ようとすると、

なかなか個性が出てこない。

しかしお客様を無視してもいけない。

当たり前だが。















デザイナーはいつも自身の気分と向き合って、

身に着けてくれるお客様を思い浮かべ、

大切な一杯の水をくべるように、素敵な魔法をかけるのか。

そのくらいに、出来上がってしまえばちょっとしたことが、

難しいものなのだと思う。

それがちゃんとできるのが、趣味で洋服を作る人と、

デザイナーの大きな違いなのかと思う。

「本当にこれでいいのか?」って何度も自問自答を

繰り返した末、その1着は生まれるのでしょう。


FACTORY のデザインを手掛ける妹さんは、

新しい環境を求め、一人フランスの地を踏んだ。

来年の春からの新しい風に、期待も膨らみます。


そんな妹さんに、お兄さんが一言。

口元に手を添えて、、手のひらに向けて息を吹きかけた。

フーー。

「このくらいの軽いフランスの風は吹くかもしれませんよ。」


良い旅になりますように!




2017年7月16日日曜日

腑に落ちる

ここで政治的思想を語るつもりは毛頭ないので、

そのつもりで聞いていただきたいのだが、

この前、アメリカのトランプ大統領が、

こんなことをツイートしていた。

「あの男の人生はそんなに暇なのか?」

K国のK氏への皮肉だ。

特にトランプ大統領を支持してもいないのだが、

ここ最近で、最もストーンと腑に落ちた瞬間だった。


ドキッとしたり、腑に落ちるということは、

何にせよ、とても大切なことだと思います。

腑に落ちるタンクトップのご紹介です。





















FIRMUM 

トルファンコットンタンクトップ

¥6,800+tax

white、grey、chacoal、navy の全4色展開















中国のウイグル自治区の高山で栽培される、

「トルファンコットン」は、アジアを代表するブランド綿として有名だ。

超長綿で、水分を多く含んだコットンは、

もっちりとして、まるでカシミアのような手触りです。





















通常は天竺編で行うことが多いカットソーですが、

デザイナー米永さんは、このもっちりとした風合いを生かすべく、

クレープ編みを採用しています。

四方にナチュラルな伸縮性を生み出すクレープ編みは、

まさにこの素材を生かす最高の方法なのでしょう。

しかし一方で、実は斜向しやすいという弱点もある。

普通に天地仕上げで裾をデザインすると、

少しだらしのない仕上がりになる可能性もある。

そこで、共布の切り替えを作り、なおかつ裾幅を小さくすることで、

ヒップの上あたりでキュッと留まるデザインに仕上げています。

これにより、よく見ると少し斜向しているのだが、

着用には全く問題なく、さらに見た目も気にならない。

それどころか、少し斜向しているのがかっこよくも見える。

なんともFIRMUMらしい雰囲気にまとまっています。





















さらに素材を生かす手法として特徴的なことは、

全色がトップ染であるということ。

トップ染とは、綿(わた)の状態で染を行うことを言うのだが、

コストがかかることから、オートミールやライトグレーは

トップ染を行い、ネイビーなどの濃色は糸で

ベタ染めをすることがほとんどである。

見た目に遜色はなく、コストも下がる。

誰も文句を言う人はいない。

だが、今回のこの生地は、ネイビーもトップ染である。

みなさん、こう感じたことはないだろうか。。

「濃い色のほうが風合いが劣る気がする。」

「オートミールやキナリのほうが肌触りがいい気がする。」

気がするだけでなく、厳密には通常染の都合でそうなってしまうのです。

今回FIRMUMが採用している素材は、濃色もトップで染めているため、

素材の良さを十分に引き出すものである。















そして、ネックが横にガバっと広がることと、

脇が開いて、一枚で着られないノースリーブや

フレンチスリーブが苦手なデザイナー米永さんの工夫が

細やかにちりばめられたネック周り。

ずいぶん下がりがあるように見えるネックだが、

少し後ろに抜けるような設計になっているため、

思ったより上に上がる。

背中に少しふくらみが出るようにダーツも入る。





















前、後ろともに、まるでブラウスを身に着けて

いるかのような、心地よいふくらみがあるのが

特徴のタンクトップなのだが、やはり脇が開かないように、

後ろ側にも工夫がある。

よく見ると軽くタックでつまんでいる。


そして、着ても素敵なのだから、傑作としか言いようがない。















バストラインの布地が少し余り気味にふくらみのあるデザイン。

ピタッとしていないが、すっきりした見た目。















裾のブラウジングは、ヨコから見てもすっきりして見える。





















気になる背中側もすっきりと、

そして隠したい部分はしっかりとホールドしてくれる。















羽織物とセットで考えられるところも楽しいところ。















タンクトップが苦手な人にもぜひ試していただきたい。















フワフワでもっちりとした素材感。

安心で素敵なデザイン。















インナーとしても大活躍。















ボトムスも選ばない。















僕から奪い取った妻のお気に入りの古着のパンツ。

かるくロールアップしたオーバーサイズのメンズのパンツにもよく似合う。


こんなにも腑に落ちるタンクトップ、なかなかないのではなかろうか。