2017年8月21日月曜日

開拓者

妻が目をキラキラさせながら、

しかしながら半分ボーっとしながら、

楽しそうにデザイナーの話に耳を傾ける。

NO CONTROL AIR とFIRMUMを手掛ける、

米永さんの話。

洋服のことなど知らない妻は、もちろん素材の知識もない。

丁寧に素材の解説をしてくれる米永さんの話が楽しいようだ。

「なんか学生に戻った気分で楽しいの。」

「今度行ったら聞いてみよう。」

何を?

「テストに出るかどうか。」


常に新しいことに挑戦し続ける米永さんの新しいブランド、

FIRMUMから、大きなシャツのご紹介です。





















FIRMUM(フィルマム)

コットンシーチングビッグシャツ

¥17,500+tax

グレー、ブラック















コットンのシーチングだが、

シーチングとは思えないような滑らかさ。

表面のしわ感は、生地の製造工程で付いたもの。

わざとこのような仕上げにしているため、

アイロンをかけても消えません。

テストにも出ません。















とても大きな身頃に対し、とても小さな襟がいい感じ。

下がりが大きく、ボタンは一番上まで閉めて着て、ちょうどいい。





















そして肘を極端に膨らませた、

まさにバナナのような袖が特徴的。

この袖のデザインで、全体のバランスが整っているように見える。





















脇にはスリットが入り、

ジャケットっぽさも感じられる。





















そして、FIRMUM と言えばこれ。

背面の横ダーツ。

もちろんチカラを逃がす意味合いもあるのだろうが、

これだけ大きなサイズ感ゆえ、丸みをつけるデザイン的

な要素と、アイコン的な要素が強いようだ。


たまーに眠そうにしながらも、興味深くデザイナーの

話に耳を傾ける妻に着てもらいます。





















裄丈は長いので、袖をクルクルっと

まくるのが彼らの提案です。















昨日、ご紹介したFIRMUM のワイドパンツに合わせて。

少し丈が長めですので、サルエルパンツや股上の深い、

ワイドパンツに合わせると素敵です。





















芸大で建築の勉強をしながら、

独学で洋服を作り初め、自らお店を訪ねて売り歩く。

それが彼の洋服人生の始まりだそうだ。

その4年後、正式に「NO CONTROL AIR」を立ち上げ、

17年が経つが、未だに独学をし続けている感覚だそうだ。。















ビッグサイズ×ビッグサイズ。

これが、FIRMUMを通じてたどり着いた、

彼らなりのスタイルだ。

もちろん着方は所持した人の自由だが。















NO CONTROL AIR との違いは何だろう?

そう考えたときに、このサイズバランスの極端な

スタイリングはあげられるだろう。

とても自身の感性に素直に、大胆に取り組んだ結果だと思う。





















もう一つは、素材使い。

これは、縛られるほどの意識はなさそうだが、

明らかに天然素材を意識して取り組んでいる。

「みんなが天然素材をもてはやすなら、、、」

という天邪鬼な理由で化繊の可能性を探りながら

今のスタイルを構築したNO CONTROL AIR との

共存を図るうえで、また作り手としての内面的な

バランスを取る意味で、それは必須だったのかもしれません。


































そして、FIRMUMを数シーズン見て最も強く感じるのは、

新しい時代の「ユニセックスブランド」。

我々も含め、80年台後半から90年代初頭にかけて夢中になった、

アメカジやアウトドアファッションをベースにした

ユニセックスなファッションは、2000年台まで続く大きな

ムーブメントだった。

とりわけ関西を中心に巻き起こったムーブメントだけに、

きっと彼らのここに対する思いは、良かれ悪しかれ、

多かれ少なかれ、あったに違いない。

そして大好きな天然素材をいったん横に置くことで、

皮肉にも大成功を遂げるNO CONTROL AIRでの日々の探求を

通し、ここから始まる新しいユニセックスを、

FIRMUMを通して、実現しようとしているのかもしれない。

そう、、洋服の学校に通ったことがないままに、ここまで

独学で成し遂げた彼らは、これからもずっと開拓者なのだ。

やっぱり、大好きで、目が離せない。


2017年8月20日日曜日

緩急

ものすごい剛速球を投げる投手がいて、

でも少し伸び悩んでいる。

速球をさらに磨くのか? いや、、

それより、変化球を一つ覚えたほうが勝てる。

球速のない変化球が入ることで、より直球が早く見えるし、

なにより、打者が迷う。

そして見ているほうは楽しい。

それが緩急というもの。

スタイリングでも、緩急は大切です。

緩急の出しやすい、少し変化球なワイドパンツです。





















FIRMUM

コットンポリエステルワイドパンツ

¥19,500+tax

beige















生地は綿ポリの超高密度ウェポン。

コットン100%よりも、やや張り感が出る分、

このデザインにとてもあっている気がします。

シャカシャカした感じはありません。

見た感じでは、綿100%との見分けはつきません。





















chacoal grey
















タテ・ヨコ糸ともに、コットンポリエステルの混紡糸を

使ったこの素材は、濃色ではメランジ調。

遠目に見ると濃い目のトップグレーのような見た目。





















幅の広いゴムと、切り替えにスッとはいった

ポケットもかっこいい。

見てもかわいい、履いたら想像以上。















この秋冬からお取り扱いを始めた、「ALWEL(オールウェル)」の

大人っぽいTシャツをタックイン。





















なんとなく、はじめからひざが出ているかのような

ふくらみがあるデザインが特徴で、しかも丈の絶妙な

短さが素敵です。





















さらにヒップのほうも少しふくらみを出し、

バルーンシルエットがそのまま縦長に変化したようなパンツ。

ピタッとしトップスと合わせると、緩急のあるスタイリングに。















秋深まれば、ニットのカーディガンを羽織ったりする。















とってもシンプルなコーディネートが、

なんだかおしゃれに感じるのは、

このパンツのおかげです。

緩急の使い方や、素材感こそが大人ぽさを引き出す

大きなポイントなのだと思います。





























ボリュームのあるパンツにボリュームをぶつける。

FIRMUM の 代名詞ともいえるスタイリング。















バランスさえ良ければ、小さな人も着られて見えない。

同じパンツを全く違うスタイリングで使ってみる。

それも緩急。















何年前のブログに書いたか忘れたが、

僕はベージュ×ブラックの色合わせをするようになってから、

カジュアルの中に、「シック」なスタイリングを見つけることに

楽しみを覚えるようになった。





















何と合わせてもシックなゴーシュのブラウスは、

この色合わせで一層のものとなる。















股上がかなり下まできていることと、

裾にあまりテーパーをかけていないことから、

言葉に言い表せない、

「ちょっとしたキュロットスカートっぽさ。」

「ちょっとしたサルエルパンツっぽさ。」

を残してる。





















シンプルなTシャツや、

シンプルなブラウスで、

緩急のある秋のスタイリングを見つけてみようか。







2017年8月18日金曜日

秋の麻

最近は、昔と違って麻を着る期間が

長くなったような気がする。

たまにオリジナルを作ることもあって、

生地を見て回ったりもするのだが、

昔より秋冬のリネンが増えているのは確か。

原料の特質を考えると、夏のWOOLがファッションシーンに

定着しているように、秋冬の麻がそろそろ定着してもおかしくない。

夏の麻をそのまま着るわけではないし、そもそも保温性が高いという

麻の特質を考えると、ジャケットやシャツなどの中間衣料には

適した素材であるのかもしれません。

evam eva から、

ただならぬこだわりを持った、

秋の麻素材のブラウスです。






















evam eva

水撚りリネンブラウス ¥25,000+tax

ダブグレー ※他にオフホワイトがございます。

少し高価な価格設定ですが、展示会では、

手で触って、持ってみて、それだけでも明らかに

通常のリネンと違うことがわかるくらい、ドキッとした麻素材。















その名の通り、「水撚り」の麻の糸を使っている。

糸を撚る、「撚糸」という工程で糸を水に通しながら撚っていく。

そうすることで、糸の毛羽が取れ、艶としなやかさが増すばかりか、

通常の糸よりも強く撚ることができるため、強度も数段アップする。

秋冬用として織り上げた今回の生地は、打ち込み(糸本数)もあって、

持つと少し重みを感じる。

もちろん、ズシッとした重さを感じるわけではなく、

通常の麻の重さを想像して手に取ると、「あれ?少し重い。」

って感じる程度。





















今回 evam eva が使用した糸は、滋賀県で作られたもの。

全国でも数件しか実現できなくなっている水撚りは、

アンティークのような風合いを実現しようと思ったら必須。

とても高価で、限られたところでしか糸を作れない。

ちなみに滋賀県では1件しか残っていないそうだ。





















今回セレクトしたブラウスは、

この素材にとても似合うと感じる、クラシカルで女性らしい、

ドルマンスリーブのシンプルな丸首のブラウス。

袖付けはなく、見頃から袖までが一つのパーツで構成される。

ケンボロもなく、かぶって着るプルオーバータイプ。

まさにアンティークにありそうなデザイン。

通常の麻よりも丈夫だから、大切に扱って、

たくさん、長く着てほしい。





















秋冬用で再入荷した、TRAVAIL MANUEL の

スノーデニムのオークパンツをロールアップして。















ドルマンスリーブだが、鋭いカーブでスッキリした

印象に収めたデザインです。















秋冬も引き続きおすすめのワイドパンツにもよく似合います。





















こちらがオフホワイト。

ほとんど真っ白ですが、やさしい真っ白です。





















秋服を使って、夏の延長戦を。















夏の帽子とスタイリングしても、

何の違和感もない秋の服。

毛羽がなく、スルっとしているので、ヒヤッとして心地いい。

下にアンダーウェアーを着ていけば、真冬の手前までは大活躍。















秋冬にリネンを着たことがない方に、

高級ですが、お勧めです。

もちろん春先も着られるしね。


<秋物入荷状況>




















たくさんの入荷がございました。

・ゴーシュシックツイルカディプルオーバーシャツ

・ゴーシュシックツイルカディジャケット

・ゴーシュウールアルパカジャケット

・ゴーシュウールアルパカワイドパンツ

・ゴーシュウールアルパカロングワンピース

・ゴーシュリネンシルク千鳥ジャケット

・ゴーシュリネンシルク千鳥裾ゴムパンツ

・ゴーシュリネンシルク千鳥ロングワンピース

・ゴーシュリネンシルク千鳥ロングスカート

・evam eva ウールリネンボートネックセーター

・evam eva ウールリネンVネックセーター

・evam eva ウールリネンカーディガン

・evam eva コットンカシミアシャツ

・FABRIQUE コットンソフト細ボーダー長袖Tee

・FABRIQUE コットンアンダーウェアー

・FABRIQUE コットンテレコアンダーウェアー

・FABRIQUE メリノウールタートルネックセーター

・FABRIQUE 定番長袖ボーダーTEE

・FIRMUM コットンポリエステルワイドギャザーパンツ

・FIRMUM コットンテーパードワイドパンツ

・FIRMUM コットンインディゴツイルUネックシャツ

・FIRMUM コットンインディゴツイルチュニックシャツ

・FIRMUM コットンシーチングモモンガシャツ

・FIRMUM コットンシーチングビッグシャツ

・susuri コットンシルクフラワープリントドナーワンピース

・susuri コットンシルクスカート

・susuri チンカラーブラウス

・susuri コットンドナーワンピース

・susuri キュプラストライプミイワンピース

・TRAVAIL MANUEL コットンチノ2タックワイドパンツ

・TRAVAIL MANUEL コットンチノバルーンパンツ

・TRAVAIL MANUEL コットンチノサドルパンツ

・TRAVAIL MANUEL スノーデニムオークパンツ

・TRAVAIL MANUEL コットンウェザーオークパンツ

・TRAVAIL MANUEL インディゴセルビッチデニム

・sono その1再入荷

・CATWORTH パテントリボンシューズ 

・CATWORTH ヴェルヴェットリボンシューズ

・CATWORTH パテントジャズシューズ

・teha'amana  レザー巾着バッグ


秋冬の商品が毎日、たくさん入荷しています。

ぜひ、ご覧ください。



<夏の福袋>

明日11:00~ アナベル初の夏の福袋を販売いたします。

通信販売、店頭販売同時スタートです。

なくなり次第終了とさせていただきます。

夏の福袋という名前ですが、春物、初夏のものが多く含まれます。

もちろん、夏のTシャツやノースリーブのワンピースなどもございます。

春~夏のお洋服を心を込めて詰めました。

サイズ等につきましては、前回のブログをご覧ください。

よろしくお願いいたします。









2017年8月17日木曜日

夏の福袋





















今年は annabelle 5周年の年。

セールをしないアナベルでは、

毎年恒例で年始の福袋は行ってきましたが、

今年は特別に、夏の福袋をご用意いたしました。

(※夏は恒例にはなりません。)

支えてくださったお客様への感謝をこめて、

5周年の特別な夏袋。


¥15,000(税込)※5万円相当

サイズは、S・M がございます。

アナベルで販売していた商品でお作りしております。


ふだん、モデルを務める妻は、おおよそ「S」サイズです。

基本的には、ブランドのサイズ表記に従っておりますが、

XS・S の2サイズ展開のブランドは、XSをSとして扱っております。

また、フリーサイズやワンサイズ展開の商品につきましては、

どちらにも入っている可能性がございます。


また、通常セールを行わないブランドの商品もございます。

SNS などによる、中身の紹介は控えていただけますと幸いです。


販売開始:8月19日(土)11:00~ (店頭、通販同時販売いたします)

※通信販売は、代引きのみでの販売とさせていただきます。

※ご用意したものが、なくなり次第終了とさせていただきます。



annabelle




2017年8月16日水曜日

暮らしとおしゃれの編集室















残暑お見舞い申し上げます。


暮らしとおしゃれの編集室」の連載が更新されております。

ぜひご覧ください。

annabelle は本日まで夏休みをいただいております。

明日、17日(木)より通常営業となりますので、

皆様のご来店を心よりお待ち申し上げます。



2017年8月7日月曜日

ストールを纏うかの如く

昔、英国の生地商人が年中温かいアジアの地にも、

素晴らしい英国のWOOLを味わってもらいたい。。

そう考えて、研究を重ねた結果生まれたのが、

現在のトロピカルウールだそうだ。

そもそも天然のウール素材には、

抗菌効果や湿気を吸収する性質もあり、

アジアの夏にも活躍できる潜在能力があったのでしょう。

皆さんお馴染みの冬のWOOLから、チクチクした部分を

取り除き、暑い地でプラスに働く性質は残すことで、

今では夏の男性用のスーツなどではおなじみの素材です。

サマーウールのブラウスです。





















ゴーシュ

トロピカルウールブラウス ¥20,000+tax

Grey

一般的には、スーツやパンツに使われることが

多いことから、少し打ち込みのある、張り感の強いものが

主流のトロピカルウールだが、

こちらは、初めてのタッチ。















トロピカルお馴染みの張り感は全くなく、

まるでカシミアのようにしっとりと、

そしてリネンのようなサラッと感を持ち合わせる。





















black

この素敵な触り心地は、生地を織り上げる際に、

少し甘めのガーゼ織にすることで実現する。

糸の本数、目付はストールと同等だ。

柔らかいのもうなずける。














着た時にへらへらとした見た目にならないよう、

しっかりと共布で大き目の見返しが施されます。

着た時の立体的なふくらみは、細やかな配慮から

生まれるゴーシュの洋服愛の現れです。

秋物とミックスして、夏本番をオシャレを楽しみつつ、

乗り切りたい。





















ゴーシュのカツラギワイドパンツにグレー。

少し丈が長めだが、それがまた絶妙で大人っぽい。















夏もさらっと着ていただける余裕のあるサイズ感。















アームホールもぴったりサイズではありませんので、

中にはぴちっとしたキャミソールやタンクトップを。





















40歳を目前に、大人ぽさを妙に意識する

最近の妻。。

少し離れて見ていると面白い。

このスタイリングなんかは、まんざらでもない感じ。















やっぱり夏のモノトーンはシックで大人っぽい。















パンツはゴーシュのカツラギテーパーパンツ。

2万円のノースリーブのブラウスだから、、

つい上品に、余所行きにスタイリングしたくなるところだけど、

一番のお勧めは、履きなれた色落ちしたデニムに合わせたスタイリング。

写真はないけどね。



<お知らせ>

現在、通信販売の配送作業が追い付かない状況です。

できる限り、お待たせすることがないように進めておりますので、

お品物の到着まで、少々お待ちください。

また、そのために通信販売ページの更新が滞っておりますが、

明日から、他の商品も掲載できるかと思います。

よろしくお願いいたします。