2016年10月29日土曜日

縁の下の力持ち

下に着るアンダーウェアーやソックス、

たまに前に出るタートルネック。

重ね着の季節には欠かせないモノたち。

とりわけ、少し見えるタイツやソックスなどには、

こだわる人も多い。

今シーズンは、いつもよりタートルネックの

使い方を想像しながらバイイングしていた。

スタイリングのバリエーションとして取り入れると、

面白そうなタートルネックのご紹介です。





















FABRIQUE

フレンチミリタリーリブタートル

NAVY ¥15、800(税抜)

その名の通り、トラディショナルなアイテムとして、

フレンチミリタリーにあるデザインをモチーフにしている。















本物のフレンチミリタリーは、もっとごわっとして重たいが、

こちらは、上質なエクストラファインメリノのソフトな肌触り。





















そして、ハンドウォーマー仕様の袖口には、

親指を入れるホールがある。

袖丈は長めにできている。





















GREY

薄くも、濃くもない、ミディアムグレー。















少しメランジ調のトップグレー。





















OLIVE

今シーズン、とても多く目にする色。

ややグレイッシュで落ち着いたオリーブ。















モノトーンに取り入れても良さそうなオリーブです。





















susuri のマカロニスカートにタックイン。

ハンドウォーマーがかわいらしい。















伸びすぎず、ちょうどいいボリューム感。





















上からダウンコートを。






















ARTEPORVERA のリバースウールの

インナーにグレーを。















なんだかとても、相性が良い。















上からGASA の迫力あるカシュクールコートを。















もちろん、一枚で着ても素敵です。















柔らかくふんわりとしてブラックのコットンスカートに

オリーブは、少し新鮮な組み合わせ。















上からHonnete の個性的なベルベット羽織ジャケットで、

華やかさをプラス。


あまり表舞台に登場しないけど、

様々なスタイルに溶け込み、

大きな活躍を見せるに違いない。

縁の下の力持ちタートルです。



2016年10月28日金曜日

訂正

昨日の「タウンダウン」での

ゴーシュのダウンコートのご紹介で、

表地がリネン100%と書きましたが、

実際は、コットン88% リネン12%の誤りでした。

申し訳ございません。















本日、webshop にもご紹介いたしますので、

ぜひご覧ください。


2016年10月27日木曜日

タウンダウン

どんなに頑張ってスタイリングを考えても、

着てしまうと一つの同じ印象しか残さない。

暖かいけど、どうしてもそこが残念なところ。

それがダウンジャケットに対するイメージだ。

しかし、あるダウンジャケットに出会ってから、

その印象に変化が現れた。





















ゴーシュ

リバースダウンコート ¥62,000(税抜)

ブラック















ダウンだけど、表地がリネン100%。

昨年のフードブルゾンは、コットンリネンだった。

今年は丈の長いコートだけのセレクトにした。





















そして、今年からリバーシブルの仕様に。

雪国のバイヤーさんからの要望に応えたそうだ。

確かに弱撥水ながら、高密度なシレナイロンが

表地にできることは、いつもチラチラ雪が降っている

地方の方にとってはありがたい。





















胸元には四角いシャツのようなポケットが。





















ネイビー















少しグレーッシュなナス紺のようなネイビーで品がいい。















シンプルなノーカラーは、リバーシブルを可能にし、

巻物も楽しめる。

そして何より、印象がとてもすっきりとする。





















洋服だけを写真に撮ってみると、

やはり、ダウンはダウンなのか。

とも思えるが、やはり着てみると違う。





















ブラウン















なんとも品のある、赤みの強いグレーッシュなブラウン。

ゴーシュらしい、とてもおしゃれな色。





















ゴーシュの使うダウンは、グースダウン90%。

フェザーが10%。

ちなみに、ダウン100%というのはなく、

90%が最も良いとされている。

水鳥のダウンは最高級で、一羽から12~13g程度しか

採取できない、とても貴重なもの。

さらに、今回使用している水鳥のダウンは、

世界でも最も基準が高いといわれる、

日本羽毛協会の認定したダウン。

その高い反発力は、片腕を通しただけで感じていただけるほど。

それは、暖かいに決まっている。

そして、一般的なダウンとの一番の差は、

やはりスタイリングの楽しみ方ではなかろうか。





















ブラック

まずは、一般的なチノパンに合わせてみる。















開いた胸元にボリュームのあるスヌードを

垂らしてもうるさくない。















横から見ても、すっきりした印象。















ナイロン側も、横段のダウンと比べると、

ダイヤキルトで仕上げている分、かなりすっきり見える。















背面も、もこもこしません。

とてもきれいな仕上がりはさすがです。





















ネイビーは、ワイドパンツに合わせてスタイリング。















巻物でもしっかりおしゃれを楽しんで、

ダウン特有の雰囲気はほとんど感じない。















ひざより少し上の丈で、大腿部は隠れるので、

防寒力も本格的だ。















通常のダウンでは、なかなか難しい、

レイヤーを見せるコーディネート。

釦を一つだけとめて、インナーのニットを少し見せる。

大ぶりなHonnete のストールも利いている。





















最後はブラウン。















スカートに合わせて、可愛らしく。















スカートとの丈のバランスもとりやすい。















コーデュロイと光沢のあるナイロン面の

コントラストも面白い。















スタイリングに幅のある、とても軽いダウン。

街着としては最良ともいえるダウン。

ゴーシュのタウンダウン。





2016年10月25日火曜日

ピュアな服

susuri のデザイナー斎藤さんは、

見た目に反してとても頑固で、面白いくらいに

強烈な偏りを持っているということが、

だんだん、うっすらと分かってきた。

セレクトやバイイングは、そうなってからが面白い。

もしかしたら、頑固という言葉よりも、

「ピュア」という言葉のほうが当てはまるかもしれない。

ご自身の抱くイメージに対して、とてもピュアにデザインする。

それがsusuri の大きな魅力の一つだと感じます。





















susuri

マカロニスカート ¥27,000(税抜)

ブラウン

ウェストをヒモでキューーっと結わくスカートだが、

ひもを延ばすと、四角いまっすぐな筒になる。





















この束になったウェストの布地がとても可愛いのだが、、

普通、こうは思わないだろうか?

「このままじゃタックインしかできない。」

「このイメージを出しながら、何かいい仕様はないか?」

「タックインしても、外に出してもいいように。」

実は、初めてsusuri のコレクションを見たときから、

そういった印象は、いたるところで感じていた。

そして、僕のような凡人には、それがどうにも引っかかっていた。

でも、何回もコレクションを見るうちに、

最近考えが変わってきた。

「こういう偏りがある人こそデザインナーであるべきだ」

そう思わせるほど、彼のデザインは魅力を増している。















とてもしっとりとした、この上なく心地いい

コットンコーデュロイ。

少し赤みを帯びた、きれいなブラウン。





















懐古的なコール天の香りはここにない。

ひとめで好きになった、柔らかいベージュ色。





















フランス映画で、祖母が身に着ける

年季の入ったエプロンのようなポケット。

右側だけに少しえばって付いている。















まるで、バニラアイスみたいなクリーム色。

ぜひタックインして、

susuri の思惑に乗せられてみてはいかがでしょう。





















リブタートルニットをタックイン。

タックインが様になるタートルはFABRIQUE のもの。

袖口のホールに親指を出して、ハンドウォーマーの

ように着るデザインがかわいらしく、実用的。















間をとったデザインになっていないので、

タックインがとても可愛らしいスカートに仕上がっている。















片側にだけつく大きなポケットも、抜群の存在感。















アウターはショート丈もいいけれど、

長い丈も良く似合う。

間に、ジレやベストを挟んだらきっと、もっと素敵でしょう。

想像が膨らむスカートです。





















maison de soil の光沢感のあるブラウスをタックイン。















バランスよく、少し個性的。

でも、やりすぎず、町になじむスタイリング。















シンプルな洋服を引き立たせる、素敵なスカートです。

今後も、偏りのある彼のデザインが楽しみです。