2016年8月19日金曜日

本格派

デザイナーは皆、程度の差はあれど、

古着へのリスペクトはあるはずだ。

ラルフローレンのアトリエは、

店が何軒も構えられるほどの古着で埋め尽くされている。

機能から生まれた秀逸なデザイン、

実需にかなう質実剛健な生地感。

そういったものを女性のファッションに取り入れたものを、

本当の意味で、「メンズライク」というのでしょう。

彼の作るお洋服には、

古着へ強い敬意を感じます。






















orslow

vintage fit chino ¥17,800 + tax

khaki

いわゆる「チノパン」の原型ともいえる

チノパンがある。

我々が「ミリタリーチノ」と呼ぶパンツだ。

通称「45チノ」(ヨンゴーチノ)。

年代によって、デザインディテールや

シルエットが違う。






















こちらは、ボタンフライなので50年代の

ミリタリーチノをモチーフにしたのでしょう。

その王道ともいえるストーンとした

ストレートシルエットは、今もなおカッコいい。
















「Vintage Fit」と銘うっているだけあって、

そのつくりや生地は、かなりの本物志向。

帯裏やポケット布もスレキを使い、

当時の雰囲気を引き継いだ印象だ。






















素材も打ち込みのいい、

ハイカウントなチノを使っている。

はじめのうちは、やや硬さが残るが、

馴染んできたときの風合いはたまらない。

ぜひ、女性にも体感してほしい。
















今回はミリタリーチノらしく、

黒の革靴で、メンズライクなスタイリング。






















155cmの妻で、ひと折しています。
















ややワイドなストーンとしたシルエットは、

フラットシューズをはじめとした女性らしいシューズとも

コーディネートしてほしい。

最も現代的なヴィンテージの一つと言っていいでしょう。

この秋、本格派のチノにも触れてみてください。