2016年4月28日木曜日

姉妹伴第八章~susuri 魔法のスカート

中国福建省に伝わる慣習である「姉妹伴」。

本来、他人である幼馴染数人が、

本当の姉妹のように寝食を共にし、固い絆で結ばれる。

その慣習に準え、我々にとって、

一つ上の姉のような存在のお店、

西荻窪のpoefu さんとの共同別注企画を

「姉妹伴」と呼んでいます。

独立の準備をしていた5年前の春。

オープンして、2か月ほどのpoefuを訪れ、

その感覚に触れた時、、身震いがした。

それから何度も何度も訪れ、

annabelle がオープンして1年間は、

もしかしたら妻より会話時間が長かったのでは?

そう思えるほどにいろいろなことを相談し、

お店初心者の僕に、たくさんの経験から、

素敵なアドバイスをしてくれた。

「姉妹伴=Honnete」 の印象が強い中、

昨年の秋冬に続き、susuri さんとの

共同別注企画、「姉妹伴」です。






















susuri 姉妹伴

バルーンマーチスカート ¥25,000(税抜)

white
















日本独自の染色方法、「東炊き」で染めた、

タイプライタークロス。

タイプライターのリボンの織組織をお手本にした

コットン素材で、その特徴は、しなやかで、

やわらかく、丈夫。そして、タテ糸本数が多いため、

斜めに伸縮性がある。

縫いづらいが、着心地はいい。

このタイプライターはドライタッチで、どちらかというと

春夏向きの素材ですが、裏付きですので、

どのお色も季節を問わず活躍します。






















pool

生地屋さんにsusuri さんが別注をかけた、

susuri のオリジナルカラー。

清涼感と落ち着いたモード感を併せ持つ、

青みの強いグレー。

グレイッシュなサックスと言ってもいい。
















「東炊き」の特徴は、鉄窯を使って、高温で何度も

時間をかけて染めること。

そのため、色は深く、味わいのあるものに、

表面的には、シュワシュワとした細やかな

品のあるシワがちりばめられる。






















carbon navy

ブラックに青みを足していったような、ネイビー。

とてもシックなお色です。

総裏で、コットンの裏地が付くのだが、

突合せで裏地を縫製するときに、ひねっている。

そのため、ただのバルーンが躍るような

マーチと化す。
















秋冬のものと比べ、生地のふくらみと

デザイン性が相まって、よりいっそうのマーチ感。


小躍りが得意な妻に着てもらいます。。
















白にベージュのサマーニット。

印象的なスカートはシンプルに着るのが定石です。






















ニュアンスのあるスカートが、

シンプルなお洋服を昇華してくれる。
















着慣れてきたら、ボリュームのある

Honnete のギャザーブラウスをタックインして着てみよう。






















ボリュームのあるトップスは、

場合によっては重く見えてしまう。

靴を軽やかに、帽子の色も軽くしています。
















いろいろスタイリングしていると気が付くこと。

それは、このスカートのバランスのとりやすさ。
















pool に真っ赤なHonneteのマンダリンブラウスを。






















ちょっとした角度や動きで表情が変わる。
















pool に白い靴、黄色いT-シャツでさわやかに。






















T-シャツを着ているだけでも

オシャレに見える。

頼もしいスカートです。






















後ろ丈の長いボレロも合わせやすい。
















色合いもシルエットも、、

シンプルな方がこのスカートが生きてくる。
















evam eva の素材感のいいリネンのサマーセーターを

シンプルにコーディネート。






















カバンはレザーバッグで大人っぽく。
















以外とスカートに合わせるのが難しい、

少し長めの丈のシャツ。






















タックインしてしまいがちな

ゴーシュのバタフライシャツも、

出したままでバランス良し。






















こんなにデザイン性のあるスカートなのに、

2つ目を欲しがる人が多いのもうなづける。
















poefu さんとsusuriさんの出会いから遅れること1年。

僕が初めてsusuri の斎藤さんとお会いしたのは、

2年前の初夏に差し掛かる雨の日の夜。

しかも場所は閉店後のpoefu 2階のfuga。

ただならぬセンスを感じる斎藤さんに、

その時、魔法をかけられたのかもしれません。

シンプルなお洋服を昇華してくれる魔法のような

スカートは、実は販売するのは3回目。

しかしながら、1年半前に見た時より、

じわじわと良くなってくるこの不思議な感じは何だろう。

susuri のコレクション全体に感じるフワッとした

掴みどころのない独創性。

それによって起こるのか、

それともやはり魔法にかけられたのか、

susuri のお洋服は、時間をかけて

じわじわと好きになっていくようだ。




2016年4月26日火曜日

奈々さんの首飾り

毎回ご好評をいただいている、

「奈々さんの首飾り」こと、

Lin Francais d'antan(ラン・フランセ・ダンタン)の

ネックレスが、入荷いたしました。






















¥13,000(税抜)

シルバー + 真鍮 

チェーンの長さ 40cm

トップの直径 2cm

長女の出産を機に、妻にオーダーして贈った

このネックレスを販売できることになり、

とてもうれしく思う。

見るたびに、当時オーダーした時の光景が

頭をよぎり、長女の成長を見ながら、

「あれからもうすぐ10年か。。」と懐かしくも思う。














































少し汚れや変色が起こってくるのだが、

その変化が味わい深く、汚れをケアしなくても

自分好みなところが、お気に入りのポイントだろう。


シルバーと真鍮でできているため、

思った以上に軽いのも気に入っている。

ご存知の方も多いと思うのだが、

シルバーや真鍮は、「酸化」により黒っぽく変色する。

「緑青」と言って、緑味がかることもある。

きれいな状態を保ちたい方は、

2~3週間に一度くらいのペースで、

ポリッシャーなど、金属磨き用のクリームで

お手入れが必要です。

そのペースは全くの好みです。

妻は10年間で、チェーンが切れた時に

ついでに磨いてもらった3回だけ。






















ご予約をいただいておりましたお客様には、

個別でご連絡をさせていただきます。

また、商品の確保もしております。


これもまた、トレンドを超えて、

アナベルには欠かせない存在になりました。

カジュアルなアクセサリーの定番にぜひ。




2016年4月24日日曜日

変化(へんげ)

ファッションには、自身の気分に

いち早く気づき、実践する楽しさもある。

そんな時、ニュートラルでいることは、

とても重要だ。
















ARTEPORVERA のワイドパンツに、

STANDART AT HAND のコットンニット。

白に白。

でも素材が違うから、いい感じ。






















足元は、R.U. のAnon のブラックを。

上に着るものと小物だけ変えてみよう。






















Honnete のリネンのショールカラージャケットを

サラッと羽織ってみる。

今年のショールカラーは丈が短いので、

小柄な人もパンツスタイルに取り入れやすい。
















かごバッグをもって、こなれたワイドパンツスタイル。

まったく同じ白と白のスタイリングに、

今シーズンおすすめのヴィンテージのような

ジャケットを着てみよう。






















susuri

コットンボレロジャケット ¥28,000(税抜)

black
















素材もヴィンテージ感を再現した、

ポコポコとした風合いの生地。

ところどころに見える筋のような跡は、

本物のヴィンテージのような生地です。






















袖付けも肘の振付が強い3枚袖のデザイン。

馴染んできたときの袖の迫力がいい。
















パンツは一つ多めにまくって、

靴はCATWORTH のパテントに。






















カバンも雰囲気に合わせて変えてもいい。






















Honnete とはだいぶ違う洋服だが、

同じ上下に合わせて変化を楽しもう。

ボトムス次第では、通勤着にも使っていただける。


今年は、うれしいくらいに春らしい。

気温は上がったり下がったり。

最高気温は上がっても、まだ最低気温が上がってこない。

春服を楽しめる年のようです。

春のスタイリングで、変化を楽しもう。



2016年4月22日金曜日

高田さんの帽子2016

伊佐 「素材がペーパーブレードなので、丸めてかばんに入れられるし、いいですね」

奥様 「丸めては入れられないんです。」

伊佐 「え?何でですか?これペーパーブレードですよね?」

奥様 「でも箱に入れた状態をデザインとして型入れしてあるので・・」

伊佐 「じゃ、、お客様に、”持ち運ぶとき鞄に入れられますか?”て聞かれたら

”できません”て答えるんですか?」

奥様 少し困って、、、「あの、、箱を持ち歩いていただければいいんですが。」

伊佐 大爆笑 「そんな人いませんよ!」

旦那さま 「あ!じゃ箱を持ち運びやすいように専用の袋を作りましょうか?」

・・・・・
・・・・・・・・

これはこれは、本当に面白い人たちの帽子に出会ったな。。。

そう感じた。


これが、4年前に初めてmature ha.の

高田夫妻とお会いした時の押し問答。

サラッと書いたが、奥様はなかなか頑なな、

デザイナーには最も適した性格の持ち主で、

この押し問答は、初対面にして20分は続いた。

結局、丸めても問題は、まったくないが、

できたら、丸めないほうが私(奥様)は嬉しい。。

という結論に終わった。

この会話から、通算で300点ほどのBOX HATを販売し、

本当にたくさんのお客様に気に入っていただいているが、

丸めて使っている方も大勢いるし、何ら問題はない。

今年も、定番の11cmと、昨年も大好評だった、

annabelle 別注モデルが入荷いたしました。

















mature ha.  BOX HAT 9cmbrim

annabelle 別注モデル MIX Brown × bkack ribon

¥17,500(税抜)

この形は、mature ha. さんで海外向けに展開している9cmbrim

ともまた違う。

mature には存在しないモデル。

われわれは、とてもお気に入りです。






















ribonは、グログランテープではなく、

杉彩テープという、カサっとした、

マットな風合いの綿リボンを使っています。

よく、お洋服のポケットの裏あてなどに

使用されるテープリボンです。
















今シーズンの新色です。

MIX Brown × chacoal ribon






















シックな雰囲気を演出してくれそうです。
















そして、昨年はなかったグレーベース。

Grey × black ribon






















ブレードの縫製糸をシルバーグレーにして、

スッキリとしたグレーに仕上げました。
















Grey × chacoal ribon






















こちらもワントーンが素敵です。

まだ入荷したばかりで、

撮影がわずかですが、

どうぞご参照ください。
















MIX Brown × chacoal

















MIX Brown × black
















こちらは、ツバを下して、クラシカルな日よけスタイル。























下ろしても顔が動かしやすいのも

9cmのいいところ。
















Mix Brown × chacoal

アナベルでずっと提案し続けてきた、

シンプルで少しメンズライクなスタイリングに。






















つばのアレンジは自由です。






















Grey × black






















初めて高田夫妻にお会いした時に

確かに感じていた。

この人たちのBOX HAT は

ものすごくたくさんの人に愛される。






















Grey × black

それは、この帽子事態が素晴らしかった

こともあるが、それより前述したような

頑なさや強いこだわり。

そして、すごく大変だと言いながらも

楽しそうな笑顔。
















Mix Brown × black

そういう人たちの作るものだから、

お取り扱いも始めたのだ。






















数年前から海外でも展開をはじめ、

今ではパリでも人気者だが、

彼らのいつも通りの顔を見ると、

安心する。
















Grey × chacoal

「うん、知ってるよ。」

って言いたくなるくらい一所懸命に接客してくれる。






















だから、今年も販売させていただきます。
















Grey × black

夏に向けて、帽子をお探しの、、

すべての方にまずはお勧めします。

彼らが愛情をこめて育て上げた、

このBOX HAT を。



















<Honnete に関するお知らせ>

たくさんのお問い合わせをいただいております、

Honnete のアイリッシュリネンシリーズですが、

今シーズンは、追加生産はいたしません。


完売しているものをご所望いただいていた

お客様には大変申し訳ありませんが、

よろしくお願いいたします。


annabelle