2015年3月9日月曜日

ゴーシュ幻想曲

「常識にとらわれるな」って、言われても、

非常識なことをしようとすると、止められる。

大人になると、常識は身につくが、、

空想はどうも苦手になる。

昨日、webshop で先にご紹介している

ゴーシュのフレアースカートは、

シンプルに見えて、常識を逸脱している。






















ゴーーシュ

フレアスカート  white

¥25,000(税抜)

3年前、全く同じスカートを販売した。

もちろん生地も色も違うが。

3年経った今見ても、

その時感じた新鮮さ、凄み、、

あらためてこのスカートがいかに

傑作であるかに、気づかされる。

















前回は確か、繊細なコットンカディ。

今回は、長調綿のペルーコットンを使っている。

水洗いを繰り返すたびに、

しっとりとした、ヌメリ感を増してくるのだろう。






















ペルーコットンは、長調綿を生かした、

高密度なものが目立つが、

こちらは、やや太番手の糸を甘織した

ローン素材。

とてもこのデザインにあっている。

















ややアンティーク感のある、青みを帯びた、

素敵なグレー。

裏地は贅沢にも表地と同じものを使っている。






















「水色」と言いたくなるくらい、

鮮やかなサックスブルー。






















この束のように重なり合う裏地は、

決して大げさではない。






















ほのかに朱がかった赤は、

情熱的で、履いた瞬間に気分上々です。

















裏地は表地より少し小さく作るのが普通です。

でも、このスカートはそういった常識を持ち合わせない。






















定番カラー、ネイビー。

今年のネイビーは、赤味が強い。

浅く、、華やかな紺色です。






















表側は、ポケットの下あたりから、

微妙な角度で広がりを持ち、

きれいに開くと大分量の扇形になる。

だから、履くとサイドにボリュームが出る。

ここからが、とてもゴーシュらしい発想だが、、

裏地はこんなことになっている。






















3年前に、販売した際も店頭で、

「裏地が、、、シャンプーハットなんです。」

ってしゃべっていたのを思い出す。

















扇の中に大きなシャンプーハットを入れることで、

扇で生じる素敵なドレープをさらにダイナミックに、

動くたびに弾むような重厚なものにしているのです。

この裏地、、途中で切り替えて、円をきれいに描くために、

たぶん4か所くらい剥いでつないでいる。






















トコトコと近寄ってくる春は、、
















ある時、強い風と共に町の空気を変えてくれる。
















ほのかに温かみを感じる空気に触れると、

春らしくいたいと思う。
















変わらずにやってくる春に、、

新しく手に入れた何かを足して。。






















少し変わった自分であいさつをしよう。

従来の発想にとらわれない、

この幻想的なスカートは、

春へのあいさつにはピッタリでしょう。
















クラシカルな雰囲気の中に潜む逆転の発想は、、

幻想曲の奏でる自由な旋律。

傑作です。