2014年9月12日金曜日

姉妹伴~Honnete 5章

まだ、冬の肌寒い空気の残る2年前の4月、

次の角を曲がったら自宅、、という暗がりで電話が鳴った。

西荻窪、poefu 代表の柿本さんから。

メーカー勤務時代から通算で10年以上のお付き合いになる。

アナベルをオープンさせる時、誰よりも相談にのってくれた。

きっと自身も忙しかったろうに。。。

何度も話している気もするが、電話の内容はこうだ。

「中国のね、、福建省の恵安地域に、、」

???何を言い出すのかな??

柿本さんは唐突に変わったことを話し出す人なのだ。

「姉妹伴っていう古くからの風習があるんです。知ってますか?」

聞いたことがない。。

「でね、その風習っていうのが、幼いころから他人同士の女性が

数名集まって、寝食を共にするんですって。他人がですよ。

その女性たちは、生涯かたい絆で結ばれて、生活を送るそうです。」

へー。。。と、ふーん。。。しか言ってなかったような。妻みたいに。

「せっかくお互いに独立して小さいけどお店を始めたから、

大きなお店にはできない自由な発想で、一緒に何か作りませんか?

ちょっとづつでいいから。。」

それが、姉妹伴の始まりだった。

とはいえ、、洋服に対する熱意や感覚は似てはいるが、

冷静に考えて、同じブランドをあまりセレクトしていない。。

一緒だったのが、Honnete。今回で5回目の姉妹伴。

とても素敵な仕上がりです。






















Honnete ベルベットコクーンワンピース

¥27,000(税抜) ブラック

こちらはブランドから発売されているカラーです。

夏にはアイリッシュリネンで好評をいただいている、

ボートネックのコクーンワンピース。






















英国で150年以上の歴史を持つファブリックメーカー、

「Brisbane Moss」(ブリスベン・モス)のコットンベルベット。

ちなみに、別珍とベルベットはよく混同されますが、

一応違います。製造工程が違い、ブログでは説明できませんが、

ベルベットのほうがかなり高級です。

ブリスベンモスは、とりわけ起毛素材の製造にたけており、

コーデュロイやベルベットでは世界屈指の品質です。

数多くのデザイナーが彼らを頼りにしています。






















こちらは、姉妹伴カラー。

ピューター。

まさに錫(すず)のような、抑えきれない鈍い輝きを放ちます。






















高級なベルベットは、見た目の陰影はもちろん、

さわり心地が素晴らしい。

しっとりとして、しなやかです。






















そして、なんとも言えないペトロール。

孔雀の羽根のような美しさ。


いずれの色も、カジュアルシーンから

ちょっとしたお出かけ、お呼ばれシーンまで、

幅広く活用していただけます。
















ARTEPORVERAのチノパンにR.U.のT-ストラップ。

ayameソックスをのぞかせて、いつもどおりカジュアルに。
















最初は半袖でもいいですが、寒くなってきたら

腕のシュッと見えるインナーを合わせましょう。






















今年も入荷した「YARNZ」のカシミアストールを巻き巻き。
















上から羽織るのは、入荷が待ち遠しい、TRAVAIL MANUELの

イージーコート。この上着は信じられないほど便利でかわいい。

合わせる洋服を選ばない。アナベルでは4シーズン連続の人気者です。






















インナーを調整しながら、このくらいの重ね着が

非常に長いのが秋冬シーズンの特徴です。
















シンプルにブーツスタイル。

ややボリュームのある巻物が似合います。

寒くなったら、インナーをタートルにして、

巻物で調整するのも良いと思います。






















上からカシミアのガウンを着て、

ウォーム感のある小物たちを纏ったら、

いよいよ冬の始まりです。
















ペトロールはお出かけスタイルでコーディネートしてみました。

ayameさんのタイツにエナメルのタップシューズ。

シュウマイみたいな可愛い小さなカバンを持ってお出かけです。
















羽織るほどでもないけど、寒いのは嫌なので、、

YARNZのカシミアは、細番手でやわらかく、

発色がいいので、どんな素材にも素材負けしません。

普段使いから、ドレスアップした時など、何色か持っていると

とても重宝します。大判なのも女性にはうれしいところ。






















妻がこんな恰好をするのは、観劇の時くらい。。

でもね、、年に数回あるかないかのそんな時、

うれしそうに何を着ていくか考えている。

どっちにしようかな?って。

ゴーシュにしようかな?

それとも、、、。


このワンピースに合わせるのに、、

すごくいいのでは?

そう思って、今シーズンはHonneteに羽織りコートも別注しました。

10月中旬頃の入荷予定ですが、楽しみです。