2012年1月31日火曜日

思い入れ第1号

昨日の朝、無相創のヨネハラさんから電話が入った。
「ファザードを鉄作家さんに依頼するのに、ドアを引き取りたい。遅くとも明日の朝には・・・」
なんせ手探り状態で始めた作業でまだ半分も終わってなかったので正直あわてた。

分担していた作業をドアの塗装落としに集中させた。
現場はまだ電気が通っていないスケルトン状態なので、寒いし暗いし・・・。
場所を入口付近から半分外に出たところに移動して、近隣の街頭や店の看板の明りを頼りに作業を進めた。2人とも数時間にわたりほぼ無言・・・・。そして、ようやく完成!





















これに樹脂塗装を施して完成です。
結局はがしてみると、一番下に黒、2番目にグレー、一番上に白がのっかってました。
90年以上前の扉・・・・。はがす作業の中で改めて90年という歴史を感じました。
下から出現した木もかなりいい感じです。お店のいい顔になってくれそうです。

本日は、2人そろって腱鞘炎(けんしょうえん)の一歩手前・・・。
手がばかになってます。

思い入れ作業はまだ続きます。

2012年1月28日土曜日

セルフリノベーション

前にも書きましたが、内装は西荻窪の無相創さんにお願いします。
さまざまな方面のプロがそれぞれの仕事をしながら、リノベーションや店舗づくりとなると集まって一つの仕事を進めていくという面白い集団?と言ったらいいのか仲間と言ったらいいのか。
とにかく面白い方たちなことはたしかです。
そんな無相創のヨネハラさんがお勧めしてくれたこと、セルフリノベーション。

自分たちでできることはやってみる。できないことをやってもらう。
経済的だし、自分のお店に思い入れもできる。

ということで数日前から家具を削ったり、ドアの塗装をはがしたり・・・・。





















僕がやっているのはお客様用の店内のイス。
どうしても使いたかった形なのだが、色が好きじゃなくて・・・現在格闘中。
予想をはるかに上回る大変さだ。大きい面はグラインダーを使って落とせるが、細かいところは手も使いながらの作業。あと2日はかかりそう・・・。ヨネハラさんいわく、塗料によって落ちやすかったり落ちにくかったりするらしい。この家具は剥離剤が効かなかったので、圧倒的に落としにくい部類だろう。これが落とせたらなんでも落とせる技術が身に付くんじゃないのか?洋服屋だけど。






















一方で相方はというと・・・入口に使うアンティークのドアと格闘中。
約90年前のイギリスのドアで、何度か塗装と剥離を繰り返した跡がある。
これまた地味~な作業だが根気がいる。かっこよくはがすためにたまーに遠くから見たりしながら
作業を進めている。なんせシロートなのでこれもあと2日くらいかかりそう。

通りかかった方に結構声をかけられる。
「何ができるの?アッ、お兄さんたちに聞いてもわからないか」
見た目からして完全に施工業者に間違えられているようだ。

面白いので特に否定せずに御説明を差し上げている。
とにかくセルフリノベーションは大変だが、なんだか楽しいな。

2012年1月26日木曜日

温故知新

僕の好きな言葉の一つ、「温故知新」。
古いものが好きだ。
骨董市にもよく行くが、見ているだけでドキドキする。
子供のころ、内緒で父親の引き出しを開けてワクワクしていたのを思い出す。
普段手に取ることのない万年筆や革のペンケース。
味のある老眼鏡に海外ブランドの大型のホチキス。
もの書きだった父は、文具にはこだわっていたようだ。

今日は古いものを一つ紹介します。
来週にはパリから届く予定になっている、80年ほど前の吹きガラスのロート。
空包のあるとっても味わいのあるガラスロートです。
形も少し変わっています。






















これを使って今準備しているお店の照明を作ってもらう予定です。
いったいどんな明りをともしてくれるのか・・・、楽しみです。
80年にわたり海外をうろうろし、おそらくここ数十年は使われることがなかったロートが
はるばる日本に渡り、照明としてつかわれるとは思わなかったでしょう。

いやー、楽しみ。

2012年1月21日土曜日

解体!そしてインフルエンザ

いよいよ解体が始まった。
なんかやっとスタート地点に立った気分だ。













開始から2時間で早くも天井が抜けた。思った通りかなり天井は高い。














まる一日でこのとおり。
解体してくださったのは、合同会社 結(ユイ)の豊住さんと将来有望なスタッフの方。
寒い中、朝早くからありがとうございました。とても刺激的な2日間でした。

ホッとしたのか・・・、昨日から感じていたいやーな悪寒が一気に高まり。
内装をお願いする無相創のヨネハラさんにわざわざ3時に来ていただいたのですが、ぼんやりしていて頭が働きません。
ヨネハラさん、川本君、豊住さん・・・・・移してたらごめんなさい。インフルエンザでした・・・。

現在、家族全員仲良くインフルエンザですが、おおもとはこの人です。














もうすっかり良くなって、3Dメガネなんぞつけて絵本に向かってなにかブツブツ言ってます。

2012年1月17日火曜日

104号室のキセキ

今日は、いよいよ物件の正式契約の日。
契約は2時からだったので、午前中は横浜の法務局に行ったり銀行に行ったりしていました。
横浜の法務局から駅に向かって歩いているとどうにも気になる建物があったので写真を撮ってしまいました。店のファザードをどうするか?考えながら歩いていたところ目に飛び込んできたのです。













いっぱい撮ったのですが、1枚だけ紹介します。気になったのはこの何色とも表現しがたいグレー。
ファザードは黒にしようかなーと考えていたのですが、レディースショップには重いかなとも思っていたところでした。建物に近づくと「旧横浜銀行本店跡」と書いてあります。先日、会社設立のため横浜銀行で口座を開設したところだったので余計気にかかります。不思議なもので、商売を始めるとなると、今まで気にも留めなかった些細な偶然が気になるものです。

契約のため不動産屋さんへ向かうとすでに準備万端。
契約の説明が始まり、物件の住所に目がいき、「ハッ!」と思った。
104号室・・・。前に聞いた時は気づかなかったが、これは僕にとても縁のある数字。
約9年前、前職のアパレルメーカーの事務所があったのは代官山の某ビル104号室。
その数年後、結婚をひかえ引っ越した際に入居したマンションがフィオーレ豊島園104号室。
そして去年、退職前に前職のアパレルメーカーで引っ越しをした。
表参道の某ビルで104号室だった。3度目でも少し驚いていたのに・・・、まさかの4度目。
心底、御縁を感じました。

2012年1月15日日曜日

つかの間の・・・

物件が決まり一安心もつかの間、法人設立に向けてやらなきゃいけない面倒なお役所手続きが山積しています。しかし、お役所仕事と銀行が相手なので基本平日に行うことが大半です。
なんか久しぶりに曜日を感じながら幼稚園の行事に参加してきました。













上の娘が通う幼稚園の行事、「ファミリーデー」。
今日は土曜だったのでお父さんも大勢来てました。

明日は日曜で道がすいてるので、相方と地方の家具倉庫に物色に言ってきます。
何かいいものと出会えますように。

2012年1月12日木曜日

めぐりめぐって

物件が決まりました!
まずは一安心。
しかし「物件は御縁」とよくいいますが、まったくだな・・・とつくづく思います。

今から半年前、相方がたまプラで物件を物色中、「ずっとシャッターが閉まった物件がある。」と言ってきました。物件に飢えていた我々はすぐにお世話になっていたY氏に連絡を取ったところ、「入居が決まった人がいる」とのこと。それから何度もフラレ続け、もうだめかと思った昨年末。
ある不動産屋さんから連絡がきた。
「キャンセルが出た物件があるから見に来ないか?」
物件の内容を聞くと「希望よりだいぶ小さい10坪なんだけど・・・」
その時は小さすぎるということで残念だがお断りした。
1日、2日たってなんか10坪の物件が気にかかっていたころ、タイミングを見計らったかのようにY氏から連絡がきた。
「10坪で少し小さいんだけど面白い物件だから見るだけ見てみますか?」
ちょうどそう思っていたのですぐに見に行った。
行ってみるとなんと7月に相方がシャッターが閉まっていると気にしていた物件だった。
たしか入居が決まっているとだいぶ前に言っていたはずだが・・・・なぜ今頃?
話を聞くと、東日本大震災の被災者の方が一時的にこちらで商売を継続する予定で準備をしていたらしいのだが、思った以上に復興がはやく進み、地元で再建のめどが立ったということで、年末になりキャンセルが入ったそうだ。
なんか御縁を感じながらシャッターを開けた瞬間、「ここだ・・・」と言葉には出さなかったが、たしかに感じていた。
今日は物件の写真を撮ってきたのでちょっと紹介しておきます。

駅から徒歩2~3分

なんか変な階段付き

植栽付き

物件も決まってないのにお取り扱いを了承していただいたメーカーの皆様、本当にありがとうございました。小さいお店ですが精いっぱい販売していきます。地元の方に愛される小さなお店を目指しますので、今後ともよろしくお願いいたします。

いやーしかし一安心。


2012年1月5日木曜日

あけましておめでとうございます

3月にたまプラーザという駅の近くでレディースのセレクトショップをオープンさせるため頑張っておりますが、なかなか万事うまくはいかないものです。
まぁ、あくせくしても仕方ないので正月は久々にゆっくりさせてもらいました。


子供たちと近くの大きな公園に行ってきました。
何かに向かって走っているわけではないのですが、とにかく走ったりのぼったり・・・。
一応お店のために作ったブログなのでお店の話を少し・・・。

店名は「annabelle(アナベル)」。
アメリカ原産のアジサイです。日本の土壌は酸性が強いため、普通のアジサイは土壌改良しない限り必ずよく見かける赤紫色になります。しかしアナベルはどんな土壌でも純白の花を咲かせます。また、剪定を誤ると翌年花をつけないことも多いアジサイの中で、アナベルはなんと剪定の必要がなく、大きく切り戻すだけでまた同じ花を咲かせます。そんなアナベルの普遍的で力強い性質が自分が始めるお店のイメージとかぶり、店名にしました。

数日後にまた物件を見に行ってきます。
少しづつお店の情報をアップしていきますのでよろしくお願いいします。

皆様にとって楽しい1年でありますように。

annebelleスターティングメンバー
伊佐 洋平
川本 浩太
たまに伊佐 奈々(ヨメ)